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無念の棄権を乗り越えて 吉田弓美子がリランキング“安全圏”に前進

◇国内女子◇ニチレイレディス 初日(16日)◇袖ヶ浦CC新袖コース(千葉)◇6621yd(パー72)◇晴れ(観衆2523人)

4月「パナソニックオープンレディース」で首位発進した吉田弓美子は、2日目朝に持病の腰痛が再発し、無念の途中棄権でフィールドを去った。1カ月半前の悔しさを「落ち込みすぎちゃって治療に行く気力もなかった。これからどうしたらいいんだろう、と。頭の中で整理ができなくて、そっち(悔しさ)に気持ちが行ってしまった」と振り返る。

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QTランク30位の資格で出場している今季は「この権利(前半戦出場権)を頑張って獲ったから休みたくないと思っちゃって。まずはニチレイさんまではしっかり出ようと」。棄権の翌週以降も痛みに耐えて出場してきたが、トレーナーの勧めで2週前に始めた鍼治療で楽になってきた。「練習量をセーブしているのもあるけど、すごく良くなっているのを実感している」

2013年大会を制した歴代覇者でもある。「優勝しているし、良いイメージは残っている」と前向きな気持ちで10番から出たこの日は前半に3バーディを重ねると、最終9番はチップインバーディで締めた。

ノーボギーの5バーディ「67」で回り、首位と2打差の3位で滑り出した。「パナソニックで棄権した時と状況が一緒なんですよね。最終ホールでチップインして5アンダーでいい位置にいて、それで次の日起きたら腰が痛くて起きられないみたいな感じだったので、すごく怯えてます」と笑いながら話す。

今大会終了後に第1回リランキング(出場優先順位の再編)が行われる。前週までの暫定リランキングは54位(23.15pt)。第2回リランキング前の9月「ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープン」までの出場権を確保するには例年35位前後までが目安になり、現時点で35位の薮田梨花(55.81pt)との32.66ptの差を埋めるには、単独13位以上が必要だ。

痛みの再発も頭をよぎるが、「きょうはゆっくり休みます」と言い、残り36ホールの戦いに視線をやった。(千葉市若葉区/内山孝志朗)

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