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“勝って泣かない”若手に感嘆も 金田久美子はツアー最長ブランクVへ「自分を信じて」

◇国内女子◇樋口久子 三菱電機レディスゴルフトーナメント 2日目(29日)◇武蔵丘GC(埼玉)◇6550yd(パー72)

ベストスコア「67」で通算9アンダー単独首位に浮上した金田久美子は「今日は出来過ぎです」と声を弾ませる。この日、ノーボギーでのプレーは藤田さいきと2人だけ。60台で回ったのも菅沼菜々と2人しかいなかった。2番で奥から強めに入ったアプローチがカップインしてバーディ。「入ってなかったら5、6mはオーバーしていた。ラッキーでした」と振り返る一打で勢いに乗った。

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今週の会場に入ったのは27日の木曜日だった。3日間大会でも火曜日には入るのがルーティンになっており、開幕前日は初めてだという。いつも練習で使わせてもらっている岐阜県のニューキャピタルGCに出向いて、苦手とするつま先上がりのショットを打ち続けた。「ボールの位置、肩の向き、スタンス…“ガチャガチャ”で気持ち悪かったものが、フラットになったのかな」。後半17番は懸案のライから右サイドのピンを狙うシチュエーション。「先週までならワケが分からなかったけど、今日はグリーンを外さなかった」とうなずいた。

2011年「フジサンケイクラシック」での初Vから11年189日ぶりのタイトルとなれば、1988年のツアー制施行後では最長ブランクでの優勝(※)。前週には19歳のルーキー・川崎春花が2勝目を飾るなど若手の台頭が止まらないゴルフ界で、33歳になった金田も奮闘を続ける。

「すごいですよね。川崎春花ちゃんも、すぐに2勝目。尾関彩美悠ちゃんもそうでしたけど、初優勝で泣いてないんですよね。だから、すぐに2勝目ができるのかなと思ったり…」。その川崎に3打差をつけて臨む最終日へ「私はちょっと流れが変わったりすると、不安になるタイプ。どんな状況でも自分を信じてプレーできたら。そのために練習してきているんだから」と力を込めた。(埼玉県飯能市/亀山泰宏)

(※)最長ブランク優勝/招待選手を除く
11年210日 池渕富子 1985年「富士通レディース」→97年「ヤクルトレディース」
9年297日 中嶋千尋 1988年「ダンロップレディス」→98年「健勝苑レディス」
※池渕の「富士通レディース」優勝はツアー制度施行前

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2022年 樋口久子 三菱電機レディスゴルフトーナメント



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