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足がつっても奮闘の優勝争い 惜敗の菅沼菜々「きょうは眠れない」

◇国内女子◇スタンレーレディスホンダゴルフトーナメント 最終日(9日)◇東名CC(静岡)◇6570yd(パー72)

カップの右に打ち出したボールは、曲がってくれなかった。自身2回目の最終日最終組。目の前の小祝さくらに1打ビハインドで迎えた最終18番(パー5)。4mのバーディパットは消えなかった。「フックと思って右に出したが、そのまま外れた」。通算11アンダーのまま、菅沼菜々の初勝利はまたお預けになった。

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朝は前日未消化だった第2ラウンドの18番を終えるため、午前4時に起床した。そのまま首位に2打差の3位で最終ラウンドへ突入。今大会までに惜敗のトップ3が4回あり、「優勝を意識して及ばないことが多かったので、楽しく、イライラしても笑顔を心がけた」と緊張感に負けまいと必死だった。

前半4番(パー3)から2連続バーディを奪って優勝争いをけん引する1人に。11番(パー5)ではグリーン奥のラフから「ボギーでもいい」と割り切って打ったウェッジショットが起死回生のチップインバーディとなった。

再び首位に並び、「流れを作っていきたい」と思った矢先、右足のふくらはぎがつるアクシデントに見舞われた。得意のパッティングが肝心なところで外れた。右ラフからピンそば2mにつけた14番はカップの左をなめた。16番(パー3)の大きなフックラインもわずか手前で切れ、応援団からは悲鳴が上がった。

「4つくらいはいかないと(伸ばさないと)いけないと思っていた」という予想は当たり、3バーディ、ボギーなしの「69」。1打差で負けた。「負けても仕方がないと思ってやっていた」と一枚上手だった相手を最後までリスペクトしたが、「めっちゃ悔しいです。きょうは眠れない」と本音をこぼした。(静岡県裾野市/桂川洋一)

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