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「報われた」岩井千怜は悔しさから一念発起で初制覇

◇国内女子◇NEC軽井沢72ゴルフトーナメント 最終日(14日)◇軽井沢72G北コース (長野)◇6679yd(パー72)

最終18番(パー5)でウィニングパットを沈めた岩井千怜は「やったー!」と声を発した次の瞬間、涙を流してツアー初制覇に浸った-。プロテストは順調に通過したが、今季の出場のチャンスを左右する昨年末の最終予選会(QT)は90位。限定的な推薦枠を使いながらリランキングを33位に上げてつかんだ後半戦での初優勝は「苦しいこともあったけど努力してきてよかったな。報われたんだなって」。そんな思いがこみ上げた。

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3番(パー3)で3m弱を決め、続く4番では7m弱のバーディパットを沈めてバーディを奪取。7番でパーオンできずにボギーを喫したが「自分のペースで4つ伸ばす」という目標を前に焦りはなく、緊張よりも「楽しんでいる」方が勝っていた。

後半に入り、10番で残り123ydを9Iで5m弱につけてバーディを奪うと、続く11番でも同じくらいの距離のバーディパットを入れて単独首位に浮上。スコアボードは一切見ず、戦況は把握していなかった。それでも「ここでバーディにしたら流れが来る」と強い気持ちを込めてカップインさせては、ガッツポーズを繰り出した。

悔しさを味わったQTは、ドライバーショットの飛距離強化など技術的な部分を見直すきっかけになったほか、プレースタイルも一変させた。双子の姉、岩井明愛と比べながら“慎重派”を示してきたが、今大会ではパー5で果敢に2オンを狙うなど攻撃的な姿勢を見せ、観客を沸かせた。この日も480ydある16番のパー5で「(観客が)見ていてワクワクするようなプレーをしたい」と2オンにトライしていた。

最後は優勝に2打の余裕がある中で迎えた18番で2mのパーパットを外してボギー締め。「あまり手とか震えなくて緊張にちょっと強いのかなとか思っていたんですけど、いざあの場面になると思うようにパターは打てなかった」と若さをのぞかせた。目指していたシード獲得を手中に収め、次なる目標として、今大会の勝利でつかんだ9月開催の「日本女子オープン」(千葉・紫CCすみれコース)に照準を合わせ、飛躍を誓った。

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2022年 NEC軽井沢72ゴルフトーナメント



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