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青木瀬令奈 ノートにつづってつかみ取った「人生を変えられる3勝目」

◇国内女子◇資生堂レディスオープン 最終日(3日)◇戸塚CC(神奈川県)◇6570yd(パー72)

「この一年、毎日苦しかったので、人生を変えられる3勝目を挙げられてうれしい」―。後続に1打差をつけて単独首位で出た青木瀬令奈が6バーディ、3ボギー「69」で回り、昨年6月「宮里藍サントリーレディス」以来のツアー通算3勝目を勝ち取った。

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スタートの1番で1.5mのパーパットを外してボギー発進、続く2番(パー5)でもカラーからの3パットで連続ボギーをたたく苦しい出だしだったが、「一度追う立場になれたのはプラス」と前を向き続け、3番は6m、4番では3mのバーディパットを沈めてすぐに取り返した。

7番でもバーディを奪って後半へと折り返すと、10番からの3連続バーディで後続を突き放した。17番でボギーをたたいたが、最終18番は「きょうはコーチから『ボードを見ないほうがいい』と言われていたので、何打の余裕があるのか、それとも追いかけているのかというのがわからない状況」の中、冷静にパーで締めくくって勝利をつかみ取った。「最後まで攻撃の手を緩めず、バーディを獲りたいということだけを毎ホールやれたのがよかった」

これまでの2勝は逆転で飾った。自身初の逃げ切り優勝の喜びはひとしおだった。「3日目でトップに立って、そのまま勝ち切るというスタイルを自分の勝利の中に入れられたのは、今後の自信になった」

ツアー2勝目を挙げた昨年のサントリーレディスの2日目から、自分自身の気持ちを整理してゴルフに対して向き合う時間を作るために、「懺悔(ざんげ)ノート」を書き始めた。多い日は5、6ページ書くこともあるといい、一年経った今は6冊目に突入した。「なんで勝てないのか、どうしたら勝てるのかを寝る前にひたすら書いた」

今大会の優勝副賞はランドローバー社の車。最終日の前夜には「ランドローバー・ドライバーズとして持って帰るぞ」と、同社の契約プロとしての決意をノートにつづり、勝利のイメージを鮮明にした。

「この1勝はすごく大きな意味を持つ。まだ一度もしたことがない(シーズン)複数回優勝を目指して頑張りたい」。29歳のプレーヤーズ委員長が、今後もツアーを盛り上げる。(横浜市旭区/内山孝志朗)

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