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青木瀬令奈は今日も明日も「センターおばさん」 名コーチと決めた魔法の言葉

◇国内女子メジャー◇ワールドレディスサロンパスカップ 2日目(5日)◇茨城GC西コース◇6680yd(パー72)

2日目のベストスコア「68」をマークした青木瀬令奈の魔法の言葉は「センターおばさん」。セーフティこそ最大の攻め、という意味で決めたマネジメントのテーマだ。西コースで行われた過去の大会は優勝スコアが1桁アンダーという年も少なくない。ただでさえグリーンは面積が小さく、13フィートを超える高速グリーン。バーディが狙えるパー5以外は、とにかくセンターを狙うことを徹底している。

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今週大西翔太コーチと考案したキャッチーなテーマ。あえて“おばさん”とつけたことにも意味がある。「若手らしくないゴルフという、プラスの意味です」。これまでの経験を生かして、粘り強く。タッグを組み始めたばかりの2015年の本大会でも、大西コーチから魔法の言葉を授かっていたという。

当時はダウンブローに打つクセから、飛距離が落ちてしまうことが悩みの種。とにかく縦からアッパーに、がテーマだった。「そうすればスピンも入るし、球の高さも出るようになる。それさえうまくいけば絶対にピンにしか飛んでいかないから、という魔法の言葉をもらっていました」

取り組み始めて1カ月で飛距離も30~40yd伸び、距離の長い東コース開催で4位に入った。予選落ちが続いていた同シーズンで初めてトップ10入りを果たし、「二人三脚でやってきたことが間違っていなかったと証明できた、人生を変えてくれた試合です」。コーチとの絆を深めた一戦だった。

それからというもの、試合前には練習ラウンドで「2人でやんや言いながら」テーマを考えることがお決まりになっている。首位と1打差2位で迎える決勝ラウンドも戦い方を貫く。「ボギーになりそうなところは、割り切ってボギー。いかにパーパットをしっかり打てるかを優先して」。ピンチが来ても焦りはない。信頼するコーチとともに、あしたも唱えるのは「センターおばさん」。(茨城県つくばみらい市/谷口愛純)

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