アマ佐藤心結が小祝さくら、工藤遥加と首位で最終日へ
2021年 スタンレーレディスゴルフトーナメント
期間:10/08〜10/10 場所:東名CC(静岡)
砲丸投げからゴルフの飛ばし屋に アマ佐藤心結「試合ではアドレナリン」
◇国内女子◇スタンレーレディスゴルフトーナメント 2日目(9日)◇東名CC(静岡)◇6592yd(パー72)
アマチュアの佐藤心結(さとう・みゆ/茨城・明秀学園日立高3年)が、2位から出て1イーグル3バーディ、2ボギーの「69」でプレーし、通算8アンダー首位タイに浮上した。
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出だしの1番、118ydからPWで1mにつけてバーディを奪うと、続く2番も1.5mを沈めて2連続とした。3番(パー5)では238ydから2UTで7mにつけてイーグルを奪った。「1番のティショットは緊張していたが、自分でもびっくりです」とあどけない笑顔を見せた。
プロ顔負けの飛距離だ。「試合ではアドレナリンが出て、10ydから20yd伸びる傾向があります」。平均飛距離は250ydと自認するが、大会2日間のドライビングディスタンス平均は267ydで全体1位を誇る。
飛ばし屋としての基礎を作ったのが、中学時代の3年間、陸上部に所属して砲丸投げで汗を流した経験だ。坂道ダッシュなどで地道に下半身強化に取り組んできた。「体力作りのためでしたが、瞬発力も上がって、この飛距離につながっている」と振り返る。
憧れの選手で、米ツアーを主戦場とする畑岡奈紗も陸上部で短距離選手として活躍。2016年「日本女子オープン」で国内メジャー史上初のアマチュア優勝の快挙を成し遂げてプロ転向を果たした。
「この位置にいることを自分でほめたい。あしたは伸ばし合いになる」。2019年「富士通レディース」の古江彩佳以来、ツアー史上8人目のアマVで大先輩に一歩でも近づく。(静岡県裾野市/玉木充)
<アマチュアのツアー優勝>
1973年「トヨトミレディス」 清元登子
2003年「ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープン」 宮里藍
2012年「サントリーレディス」 キム・ヒョージュ
2014年「KKT杯バンテリンレディス」 勝みなみ
2016年「日本女子オープン」 畑岡奈紗
2018年「センチュリー21レディス」 K.ギルマン
2019年「富士通レディース」 古江彩佳