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「やっと狙ったとおりに」稲見萌寧は最終ホールにメダリストの一打

◇国内女子◇NEC軽井沢72ゴルフトーナメント 最終日(15日)◇軽井沢72G北コース (長野)◇6679yd(パー72)

稲見萌寧は銀メダルを獲得した「東京五輪」の翌週の試合を19位で終えた。27ホールの短縮競技で、最終日にプレーした9ホールは、14番で1mのパットを外してボギーをたたいた後、上がり3ホールで2バーディを奪って通算3アンダーとした。

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最終18番、雨中で放った5Iでの第2打でやっとモヤモヤが晴れた。「『フルショットでも良い』と(キャディに)言われて、『わかった』って返したんですけど、(距離を落とす)コントロールショットをしました」という一打は156yd先のピンの右1mについた。

「やっと狙ったとおりに打てたなという感じ。ティショットが全部ヒールに当たっていた。フェアウェイにはいっていたけれど、セカンドもイメージが出ずに寄らないというのが結構あった」。全体の出来を「30、40点くらい」と評したからこそ、「来週につながる」納得のバーディフィニッシュになった。

灼熱の霞ヶ関カンツリー倶楽部での戦いの直後、今週は連日、日中の気温が20℃を切った。大きな寒暖差から「初日が終わって、やっぱり風邪をひきそうな感じがあった」と明かした。その意味では大雨による2日目の競技中止は思いがけない幸運ともいえた。トレーナーによるケアも十分に受け「ゆっくりできて体調は大丈夫になった」

銀メダリストとしての注目がスタートした一週間。「上位では争えなかったが、とりあえず良かった。良い週(五輪)の次の週は、地味にイヤな感じがあるので。予選を通って、アンダーパーが出て良かった」と、その称号に恥じないプレーができたことに安堵。「ふかふかの洋芝はやっぱり難しい。フェードヒッターには。対処できるように、あしたから練習したいです」と視線はもう次週に向いた。(長野県軽井沢町/桂川洋一)

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