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恩返しは結果で ママゴルファー若林舞衣子が見据える出産後初V

◇国内女子◇ニッポンハムレディスクラシック 3日目(10日)◇桂ゴルフ倶楽部(北海道)◇ 6763yd(パー72)

33歳の若林舞衣子がこの日ベストの「66」をマークし、通算11アンダーの単独トップで3日目を終えた。今大会では有観客での開催となるが、2歳になった息子の面倒は姉と会社員の夫に託し、東京の自宅から応援してもらっている。「出産して復帰するときも、復帰してからも家族の協力なしではここに立てていない」

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2019年4月に第一子となる長男の龍之介くんを出産し、2020年にツアーに復帰した。“鼻からスイカを出す”ほどの痛みといわれる出産の経験を経て「怖いものはなくなった」という。「出産前は自分に自信なくビビりながら(プレーすること)が多かったけど、今では『池に入ってもしょうがない』とか、割り切って狙っていけるようになった」と度胸がついた。

技術面では、ツアー復帰に向けて準備期間中に「クラブを寝かせながら打っていたスイングを、立てて打てるようになった」というスイング改造が結実した。さらに新たに握ったパター(テーラーメイド TPハイドロブラスト TB2トラス センター)にも「救われた」とトータル26パットでスコアに貢献した。

出産を経験した選手がツアーで最後に優勝したのは木村敏美の2007年「アコーディア・ゴルフ レディス」。また、ほかに日本人選手でママゴルファーとして優勝したのは森口祐子樋口久子山岡明美塩谷育代が挙がる。

「女子プロにとって、結婚、出産は大きな決断が必要。子どもが欲しければ早く生んで、戻って来られるよと見せたい。自分はまだ発信とかできていないけど、横峯さくらさんらと一緒にしていければ」と語った。

「明日は緊張すると思うけど、最後まで自分のプレーができたらいいなと思う。家族に優勝をプレゼントしたい。感謝をどう返せるかとなれば、結果で恩返しだと思う」と6人目に向けて気合を入れた。(北海道苫小牧市/石井操)

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