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上田桃子と辻村明志コーチ 阿吽の呼吸で紡いだ“タッグ初勝利”

◇国内女子◇パナソニックオープンレディース 最終日(2日)◇浜野ゴルフクラブ (千葉)◇6566yd(パー72)

2日目から徐々に強い風が吹き荒れた今大会、最終日の最大瞬間風速は20m/sを超えた。上田桃子にとっては6位に食い込んだ2020年「AIG女子オープン(全英女子)」を彷彿(ほうふつ)とさせるような一日。コーチであり、今週はキャディも務めていた辻村明志氏とともに「楽しかった」と声をそろえた。

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辻村氏は「10秒おきに海の波のようにきて、方向も変わる」と強風の手強さを表現しつつ、「難しいですけど、クリアしたその先にある喜びは大きい」。やはり二人三脚で乗り切った全英時を引き合いに互いを鼓舞しながら1ショット、1ショットに臨んだという。

コーチといえども、試合で隣に立ってプレーを見届けることは決して簡単ではない。何気なくかけた言葉、ふとした挙動が思わぬ結果を招くこともある。キャディとして寄り添う上での立ち位置にも細心の注意を払う。「クラブを振るときに気持ちよく、迷いなく振らせてあげられるようにする。それが僕たちの仕事」と強調した。

上田も感謝を口にする。「ダメなショットをしても、『今のショットは良かったからいい』とか、『そういうショットを続ければ、絶対いいショットがそのうち来るよ』という感じで言ってくれるので、考えすぎずに次へ、次へ行ける。私の球筋を知ってくれているというのもあるけど、ツジさん(辻村氏)にキャディをやってもらうときは風が舞っていて読めない状況でも、『いい決断ができた』と集中力が上がっていくことが多いと思う。気持ちの切り替えもできているのかな」

指導をお願いする14年以前から辻村氏を帯同キャディとして戦うことはあったが、意外にもタッグを組んでの優勝は今大会が初めて。普段バッグを預ける新岡隆三郎氏が同週開催の男子ツアー「中日クラウンズ」で優勝した岩田寛のキャディだったこともあり、「すごくうれしい」と二重の喜びをかみしめた。

スケジュールの兼ね合いもあり、6日に始まる国内メジャー「ワールドレディスチャンピオンシップサロンパスカップ」ではキャリアで初めて2週連続で辻村氏にキャディを依頼している。「特に自分が優勝したいと思っている“メジャー”。先走りすぎず、コーチと2人でしっかり準備できれば良い戦いができるんじゃないかというワクワクを胸に、また頑張りたい」。辻村氏も「いけると思います」と心強い言葉を寄せた。(千葉県市原市/石井操)

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