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「何のためにやっているのか」迷走脱出へ上田桃子が見せつけたもの

◇国内女子◇パナソニックオープンレディース 最終日(2日)◇浜野ゴルフクラブ (千葉)◇6566yd(パー72)

上田桃子が2年ぶりにツアー通算16勝目を飾った。本人も「珍しい」というバーディなし(1ボギー)で回ってもつれ込んだプレーオフで、大里桃子を下してつかんだ勝利に両手を挙げて喜んだ。決して不調だったわけではないが、その裏では涙を流したこともあった。

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「自分的には若手の台頭に悩んでいたというよりは、(自分が)ストロングポイントだと思っていたところで凡ミスすることがこの3、4試合続いていた」。3月「ヤマハレディースオープン葛城」の最終ホールで得意とするバンカーショットをホームランしたことを挙げ、「集中力はあるのにミスして、原因が分からなかった」と迷走状態に入っていたという。

指導を仰ぐ辻村明志コーチとは「2、3週間はずっと話し合っていた」。もともと休養を決めていた「フジサンケイレディスオープン」と同週にコーチと茨城・大洗で2日間の合宿を敢行して解決を急いだ。「泣きながら『勝てる気がしない』と言われて、ガチだなと思った」と、今大会でキャディを務めた辻村コーチは振り返る。

これまでは「ギャラリーに、会場に来て良かったと思ってもらえるゴルフをする」のが目標だった。その大前提をコロナ禍によって無観客試合が増えたことで見失った。「何のためにやっているのか、ずっと考えていた。ただ優勝というのもワクワクしない。どの山に登りたいのか分からない」。そんななか活路を見いだしたのが「ベテランの強み」を考えたことだという。

「やっぱりどの選手よりも基礎が一番の選手になりたいと思った。ショットでは打点だったり、アプローチであればスピン量の安定、パッティングでいえばリズム感やタッチ。そういう、基本が大事なんだよ、というのを後輩たちに伝えることだったり、そこをやることで自信につながると思った」。優勝しても、さらにその先にある目標はまだ見つからないというが、その道程にある小さな山は越えた。

次週は悲願のメジャータイトルがかかる。「まずは今週やり切れたっていうところは大きいですし、(風が強いという)状況が状況で、今日は攻めるというのが難しかったので、また来週はバーディを獲っていかないと優勝出来ないと思う。(後輩たちには)こういうゴルフもあるよ、というのは見せられたかな」と誇らしげに話した。(千葉県市原市/石井操)

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