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「部活」にツアープロもいる「最高の環境」でプロテスト合格目指す今井鮎美

新型コロナウイルスのため延期された日本女子プロゴルフ協会(JLPGA)の2020年度プロテストは4月2日に1次予選を終了した。2次は5月11日からスタート。未曽有の事態の中、多くの選手が合格率「3.3%」ともされる狭き門に挑んでいる。彼女たちは何を思い、クラブを握ってきたのか? その素顔に迫る。

■「部員」に名を連ねる稲見萌寧、臼井麗香、西郷真央…

4月5日で20歳になった今井鮎美は、福島会場(五浦庭園GC/パー72)での1次を30位タイで通過した。強風、硬いグリーンで苦しみながら、「79」「76」「79」(通算18オーバー)で乗り切った。「初日はカットラインの41位タイで焦りましたが、第2日の後半に流れが変わりました。アウトは全部パー。インはパー、パー、ダボ、ボギーでしたが、14番でバンカーからチップインバーディを取りました。エッジから近いピン位置でしたが、『絶対に寄せてやる』と思って打ったら、入りました。あきらめないでプレーして良かったです」

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高3で初受験した1回目のテストは、2次で不通過だった。そして、20年4月、「最高の環境」を求めて日本ウェルネススポーツ大(通信制)に進学した。「ゴルフ部は月曜、木曜の午前中がトレーニングで、午後はハーフのラウンドです。火曜、水曜日はラウンドと練習。週末は試合に出たりしています。成田GCなどのいいゴルフ場で練習をさせてもらっています。部活には、ツアープロも参加していますし、刺激を受ける日々です」

ゴルフ部には、ツアーで活躍する稲見萌寧臼井麗香西郷真央高橋彩華吉田優利が「部員」として名を連ねている。確かに在学し、試合の合間に練習に参加している面々だ。「高校の時、国体メンバーで一緒だった萌寧さんの活躍ぶりには、いつも刺激を受けています。麗香さんとはよく話しますし、いろいろと教えてもらったり、お世話になっています。真央は同学年で、高3で出場した日本女子アマの練ランでも一緒でした。負けたくない思いはあります」

今井は今回のテストに臨む前、2回目の受験で合格した臼井に「1回目と2回目とで気持ちの違いはありましたか」と聞いてみたという。「麗香さんは『2回目は、落ちるとは思っていなかった』と言っていました。それを聞いて、私は『自信が全てなんだ』と思いました。技術やコースマネジメントも大切ですが、気持ちの持ち方が大きいんだと」

■コースでは「自分に優しく」も…「今回で絶対に合格を」

部活では、同じくツアープロを目指す男子部員に聞いて、アプローチの引き出しを増やし、監督、コーチにもアドバイスを求めている。だが、コースでは孤独な闘い。心掛けているのは、「自分に優しくなる」ことだという。「例えば、グリーンの手前に外しても、『オーバーよりはいい』と思うようにしています。ひとつ許すことで、心に余裕ができるからです」

もっとも、2回目のテストで不合格になることを今から「許す」つもりはない。「今年は2回、プロテストがあると思いますが、今回のテストで絶対に決めたいです。コロナ(禍)で何もなかったこの1年、ずっと練習してきましたし、早く受かって、活躍したいと思います」

現在、テスト受験中で5月に2次予選も控えるが、4月からは「DSPE」(ツアープロを目指す女子ゴルファーを支援する団体)の月例競技会に参加を予定している。「これまでも、オープン参加をさせてもらっていますが、月イチで試合のような雰囲気で回れるのは大きいです。レベルの高い競技会ですし、勉強して吸収していきたいです」

謙虚で向上心の高い20歳。自分で求めて得た「環境」も味方に、合格をつかむ決意だ。

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