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高木優奈「優勝か、プロテストか」 運命の最終日へ

◇国内女子◇ヤマハレディースオープン葛城 3日目(3日)◇葛城ゴルフ倶楽部山名コース(静岡県)◇6564yd(パー72)

爽やかな笑顔に隠された粘り強さが真骨頂だ。3日目を終えて、首位と2打差の3位につける高木優奈(たかぎ・ゆうな)。1998年度生まれの黄金世代で、プロテストは3回受験してまだ合格できていない。今シーズンはQTランキング43位と、増枠予選会5位の資格で出場中。それでも、最終日の18ホールでその運命を大きく変えるチャンスを手に入れた。

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プロテストとQT制度が変更された2019年。プロテストには落ちたが、同年の下部ステップアップツアー優勝の資格で、今年以降はJLPGA会員(プロテスト合格者等)に限定される予定(※未発表)のQTに出場して43位。今大会はこの資格で出場している。

また、コロナ禍で減少した試合の救済措置として実施された昨年末の増枠予選会では、ファーストステージで1打届かずファイナル進出を逃したが、欠場者が出て繰り上がり出場したファイナルステージで、増枠がある試合(16試合)すべてに出場できる5位に入った。

決勝ラウンドに入った3日目、高木はその粘り強さをコース上でも存分に発揮した。1番はアプローチを寄せ切れずに残した4mのパーパットをねじ込み、2番もバンカーから3mにつけてパーセーブ。3番(パー5)は3打目をグリーン右のピンサイドのフェアウェイに外して、ライは左足下がりという難しい状況だった。

「普段はクッションを使ってアプローチをするのが得意だけど、今週はグリーン周りの芝が長くてカラーがあまり使えないので、仕方なくイチかバチか。イメージが出たのと、あれしかないと思った」と、58度のウェッジで球だけを綺麗にすくってスピンを効かせ、1mにピタリと止めてパーセーブした。

この日、初めてスコアが動いた5番(パー5)は、グリーン手前15ydから58度のウェッジで直接沈めたチップインイーグル。7番(パー3)のボギーも、直後の3連続バーディで盛り返した。

前半はわずかに11パット。今週の練習ラウンドで「アッパーに打っていたのを、ダウンブローに打つように練習して、それがコースでもできるようになった」というパットが好調の要因だ。師事する橋本真和コーチが、他選手のキャディとして今週の現場にいたのも「ラッキー」だった。

後半こそ16番で3パットを喫したが、下は向かない。「まだプロテストも受かっていないし、周りは同い年でもたくさんの経験をしている。とにかくひとつの経験だと思って、優勝を目指したいです。周りのみんなに『もう少し自信を持ちなさい』と言ってもらっているので、明日も自信をもってやりたいです」

6月22日から始まる最終プロテスト前に優勝できなければ、プロテストを受験予定。「優勝か、プロテストか」という二択の中、首位と2打差で最終日を迎える。「今、この位置にいることを褒めたいです」と心に誓った。(静岡県袋井市/今岡涼太)

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2021年 ヤマハレディースオープン葛城



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