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宮里藍さんが説く「ゴルフ精神」の大切さ/「宮里藍インビテーショナル」オンライン開催

元世界ランキング1位の宮里藍さんが昨年始めたジュニアイベントは今年、コロナ禍によりオンラインで開催された。「来年に向けて半歩進む」という意味で“第1.5回”とされた「宮里藍インビテーショナル supported by SUNTORY」は29日(日)、ジュニアゴルファー27人がリモートで参加して実施された。

オンラインセッションに参加したジュニアたちは、昨年のイベントの出場者たち。藍さんは「最初の印象として、一年でこんなにも成長するのかという印象。成熟するスピードが思っていたよりも早いです」と、自身の意見をしっかりと伝えたり、インターネットで情報を取得して練習に取り入れたりしているジュニアたちの成長スピードに驚いたという。

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セッションでは、コロナ禍でも室内でできる練習として「1グリップドリル(パッティングでカップを1グリップオーバー以内に打つ練習)」や「コントロールドリル(卓球のボールを使った室内でのアプローチ練習)」などを紹介。

その一方で、藍さんが力を入れたのはビジョン54の「PTMESS」という考え方。ゴルフのパフォーマンスに影響する要素をフィジカル(Physical)、テクニック(Technical)、メンタル(Mental)、感情(Emotional)、社交性(Social)、ゴルフ精神(Spirit of the Game)の6つに分解して理解する考え方で、違いはテクニックに現れても、その原因はフィジカルや感情にあったりするという多角的な視点を養うもの。なかでも、すべてを包括するゴルフ精神の大切さを強調した。

「私自身、選手時代にゴルフを構築している要素がそれだけ細分化されているのがわからなかった。テクニックだけじゃなく、私としてはゴルフ精神が一番重要だなと感じました。そこがしっかりしていないとモチベーションを保つのも難しいし、パフォーマンスを上げていく向上心にもつながらないのを実感したので、それを選手たちにも理解して欲しかった」と、自身の経験を交えながら説明した。

自らの時代に比べると、ジュニアたちの飛距離はアップし、フィジカルの優れている選手が多くなった。また、プロの試合に出場できる機会も増えて、経験値も上がっている。当然、第一線で活躍するプロたちの年齢も若年化が続いている。

「今の時代ならではの情報量の多さがあって、そういう中で選手たちが自分に必要なものをピックアップしていく流れがある。若くしてプロになる流れは悪いことではないと思うけど、自分を客観的に見られるスキルがあると、そこから弾みをつけて、さらに長くプレーできるのかなと期待しています」と指摘して、その助けとなる方法論を共有した。

藍さんは「ジュニア選手と一緒に成長しながら、自分の視野も広げていきたい」と熱く語った。

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