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渋野脱帽のプレーぶりとゲン担ぎ 古江彩佳が2週連続Vへ首位発進

◇国内女子◇大王製紙エリエールレディスオープン 初日(19日)◇エリエールGC松山(愛媛県)◇6545yd(パー71)

前半18番、グリーン左手前から難しいアプローチを求められた古江彩佳はエッジの一点を見つめた。「とりあえず勢いを殺せるところを探す。クッションさせ、あとは任せるしかない」。エッジまで10yd、エッジから左手前に切られたピンまでは7yd。50度で放った第3打は、狙い通りボールの勢いをエッジでバウンドして1m弱に寄った。

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「完璧」と笑みを浮かべ振り返るパーセーブで、流れを止めず6バーディ、ボギーなしの「65」。「伊藤園レディス」に続く2週連続優勝に向けて西村優菜笹生優花と並ぶ、首位発進を切った。

18ホールの攻め方を目の当たりにした同組・渋野日向子が「すべてにおいて完璧。アイアンのコントロールがうまくて、いっちゃいけないところにいかない。アイアンの精度は歯が立たないし、攻め方の勉強になる」と古江のプレーぶりを絶賛した。本格参戦1年目ながらパーセーブ率(91.8919)、リカバリー率(75.9777)、ダブルボギー率(0.3003)で全体1位をキープしている。

ツアー3勝の躍進を支えるのは、緻密なマネジメントや小技だけではない。ゲン担ぎを大事にする20歳。トーナメント期間中は“勝つ”に重ねて豚カツを食べることが多く、今大会は前年4位の好イメージを思い出すように前年と同じハウスキャディを起用した。

「去年と同じ方。去年一緒に頑張れたので、今年も一緒に頑張りたいなと思いました」と話す。「(マネジメントは)最後は自分で決める。ハウスさんだと自分で考えることも多くなるので、うまくマネジメントできるか試す機会にもなる。4日間で勝てる選手が強い選手、そういう選手になりたい」。真価を自らに問う舞台になる。(愛媛県松山市/林洋平)

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