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亡き母に捧げるV 申ジエ「一緒に優勝できた」

◇国内女子◇TOTOジャパンクラシック 最終日(8日)◇太平洋C美野里C (茨城県)◇6554yd(パー72)

最終18番、ウィニングパットを沈めると、左手こぶしを天に突き上げて、天国の母親に報告した。韓国の申ジエが1イーグル4バーディの「66」でプレー。通算19アンダーで今季2勝目を飾った。

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「きょうはお母さんの命日だから絶対に優勝したかった。でもそれを考えて心が弱くならないように集中しました」

自身が15歳だった2003年11月8日に事故で亡くなった最愛の母・ソンスクさんに思いを募らせた。韓国では命日に黒いウェアを着ることがあると明かし、この日は黒いキャップにウェア、パンツで全身を包んでティオフした。

150ydから7Iでピン左1mにつけた出だしの1番からバーディ発進。15番でも手前4mを沈めてバーディを奪った。通算16アンダーで笹生優花と並んで迎えた17番(パー5)の2打目では、222ydから3Wで右16mにつけた。

「段がありましたけど、上まではスライスで後は少し戻る感じのラインでした。16番で短いパットを少しショートしたので、強く打ちました」と圧巻のイーグルを奪って引き離した。

「毎ホール大事だけど、勝負には17番のパットが大きかった」。今季2勝と勢いのある19歳の笹生の追い上げにも冷静で、54ホールノーボギーと元世界ランキング1位が格の違いを見せつけた。

11歳から始めたゴルフで日本ツアー通算26勝目。「いつも母と一緒にいると思っているので、一緒に優勝できたと思います」と静かに笑顔を浮かべた。(茨城県小美玉市/玉木充)

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