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申ジエは女王争い劣勢もツアー史上初の平均ストローク60台へ

◇国内女子メジャー第4戦◇LPGAツアー選手権リコーカップ 3日目(30日)◇宮崎CC(宮崎県)◇6535yd(パー72)

賞金ランキング2位の申ジエ(韓国)が3バーディ、2ボギーの「71」でプレーし、首位と7打差の通算イーブンパー17位で終えた。今季の目標でもあった賞金女王へは単独2位以上が最低条件となるため、状況は極めて厳しくなった。

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出だしの1番で、ラフから放った2打目がグリーン右手前の木に乗りロストボールとなった。打ち直した4打目をグリーン奥にこぼしたが、18ydのアプローチを直接チップインさせボギーでしのいだ。「私は宮崎が大好きですけど、宮崎は私のことをもっと好きだと思います。木も私のことが好きみたいで、ボールを返してくれなかった」と出鼻をくじくトラブルを笑顔で振り返った。

以前から痛めている右手首がきょうもうずいた。「朝からちょっと痛かったので、練習量もいつもより少なくしました」と31歳の体は決して万全な状態とは言えないが、「きょうもたくさんのギャラリーさんが大きな声で応援してくれて、“頑張らないとだめだ”と気持ちが上がりました。おかげで、エナジー満タンでプレー出来ました」とファンの声を力に変えた。

逆転女王には苦しい状況だが、ツアー史上初の平均ストローク60台という記録もかかっている。前週の「大王製紙エリエールレディス」を終えた時点で、平均ストロークは「69.8882」。あす1オーバー以内でホールアウトすれば偉業達成となるが、「コースの中ではそれを考える暇はないです。一打一打に集中しているので」とサラリと話す。

「悔いのない一日になることを願っています。みなさんにすばらしいスコアを見せることも大事ですけど、プレーに集中する自分の姿勢、内容、トータルで皆さんに感動を残せるような最終日を目指します」と最後までベストを尽くす。(宮崎県宮崎市/柴田雄平)

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