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鈴木愛「すっごくゴルフをやりたくない」から完全優勝

◇国内女子◇樋口久子 三菱電機レディスゴルフトーナメント 最終日(3日)◇武蔵丘GC(埼玉)◇6585yd(パー72)

速くて硬い“高速グリーン”を舞台に、最終組がバトルを繰り広げた。単独首位でスタートした鈴木愛が5バーディ、1ボギーの「68」をマークし、1打差で申ジエ(韓国)の猛追を振り切った。通算14アンダーは、2005年に宮里藍さんが同コースで記録したトーナメントレコードと並ぶビッグスコア。初日から首位を守り続ける完全優勝で今季5勝目を手にした。

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スタート時は後続と1打差だったが前半終了時には5打差。誰もが鈴木の優勝を確信した。しかし、元世界ランク1位の申はそんな簡単に勝たせてはくれない。打ち下ろしの後半15番(パー3/175yd)、ボギーの鈴木に対し、申がバーディとして1打差に迫った。2018年「サロンパスカップ」の最終日最終組で競り負けた苦い記憶が脳裏をよぎる。

最終18番のグリーン上でバーディパットを外し、「緊張で久しぶりに手が震えた」というパーパット。1mを確実に決め、ガッツポーズをしたまま5秒間天を仰いだ。前週「NOBUTA GROUP マスターズGCレディース」の予選落ちから一転、ツアー通算14勝目を手にした。

左手親指痛から前週に復帰。約1カ月の休養中はゴルフと距離を置いた。「休んでいた間は本当にゴルフが嫌で、見るのも聞くのもやるのも嫌だった…。今の成績で、もう今シーズン試合に出なくてもいいんじゃないか」と考えていたほど。

そんな鈴木はゴルフを忘れるために、都内の自宅で人生初のひとり暮らしを経験し「(ゴルフをしない)“普通の生活”がすごく新鮮で、料理や洗濯などを楽しむことができた。復帰する時には『すっごくゴルフをやりたくない』が『ちょっとやりたい』になってました」と第一線で活躍するプロゴルファーならではのリフレッシュ方法を明かした。

これまでの14勝の内、最終日首位から出て優勝したのは10回。逃げ切りVの確率は約71%と勝ちパターン化している。それでも「1打差、2打差から巻き返せる選手になりたい。トップに立った時だけじゃなくて、鈴木愛は逆転も出来るんだぞ!というところを見せたい」と新たな目標を口にした。

今回の優勝で、賞金ランキングはイ・ミニョン(韓国)を抜いて3位に躍り出た。獲得賞金は1億188万5165円となり、首位の申ジエ(韓国)との差は残り約3081万円。ゼネラルプロデューサーの戸張捷氏から「賞金女王にちょっと近づいたね」と声をかけられると、「やっと1億円いきました!」と鈴木はうれしそうに答えた。今季も残り4戦。賞金女王を狙う熱いプレーに注目したい。(埼玉県飯能市/大久保彩)

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2019年 樋口久子 三菱電機レディスゴルフトーナメント



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