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渋野日向子「なんでやねん」からの“おなじみ”終盤巻き返し

◇国内女子メジャー第3戦◇日本女子オープンゴルフ選手権競技 3日目(5日)◇COCOPA RESORT CLUB白山ヴィレッジGC QUEENコース(三重)◇6479yd(パー72)

9位で出た渋野日向子が5バーディ、3ボギーの「70」で回り、通算9アンダーの6位に上がった。史上初となる本格参戦1年目での年間メジャー2勝目へ、首位とは6打差。“おなじみ”となった後半の巻き返しで望みをつないだ。

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狙い続けるからこそ“山場”を作れる。急激に速さが増したグリーン上、多くのホールでピンが傾斜の途中に切られた。前日までのイメージもあって3番から2連続ボギーを喫するなど、対応しきれなかった前半で2つスコアを落とした。「1個外すと考えてしまうので、短いパットを何回も外した。5番と7番では1mのチャンスを外した。(パットを)悩んだわけではないけど、決め打ちもできなかった」。遠ざかる首位の背中に苦い表情を浮かべた。

ストレスを発散するかのように、「ぶつぶつ、なんでやねん、ってひとりでつぶやいていました」。どんなに流れが自分に傾かなくても、今季平均バーディ数1位(3.8718)の20歳は、攻めの姿勢を貫き通す。「『パターがダメならショットで頑張ろう』という話をキャディさんとしていた」。3mのフックラインを読み切った13番、14番(パー5)と2連続バーディ。第1打を6Iでピン手前30cmにズドンと落とした16番(パー3)は「もう入れよという感じでした(笑)」と、大歓声が迎える中、バーディをさらった。

最終18番(パー5)はカラーから6mのイーグルトライを外してのバーディ止まりで悔しがったが、終わってみれば、終盤6ホールで4つ伸ばす“劇場型”の巻き返しでトップと6打差に。2週間前には「デサントレディース」で最終日8打差逆転劇を演じているだけに、再現も期待される。「まあ、上位が上位なので…。かみ合えばビッグスコアが出るコースですけど…。でも頑張ります」と控えめに笑い、「最初からチャージをかけていかないと上位に食い込めない。しっかり攻めていきたい」と力を込めた。(三重県津市/林洋平)

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