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「アホなんかなと思った」浅井咲希は惜敗2位

◇国内女子◇ゴルフ5レディス プロゴルフトーナメント 最終日(8日)◇GOLF5カントリーサニーフィールド(茨城県)◇6380yd(パー72)

1打差の3位から出た浅井咲希が5バーディ、1ボギーの「68」でプレーし、通算15アンダー2位。優勝スコアに1打届かず、2週前の「CATレディース」に続くツアー2勝目はならなかった。プレーオフをかけた最終18番(パー5)で2mのバーディパットを外して優勝のチャンスを逃し、反省の言葉を並べた。

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「何してんのやろ」「アホなんかなと思った」。通算16アンダーのイ・ミニョン(韓国)が先にパーでホールアウトし、1打差で迎えた2mのバーディパットがカップ手前の縁で止まった。「狙いたい気持ちはあるけれど、ちょっとパンチが入るときの(パッティング)がよみがえるというか。それでちょっとやさしく押すような感じで打とうと思ったんですが、押せなかった」

朝から夏の暑さがぶり返したようなコンディションの中、今季賞金ランキング1位の申ジエ、同4位のイ(ともに韓国)と最終組。前半3番で2打目をピン手前60㎝につけてバーディを奪って序盤でトップに追いついた。首位に並ぶ2人に再び1打差とされて折り返した後半もつかず離れず。13番(パー5)のバーディで通算15アンダーとして抜け出したイに、三たび追いついた。

ところが、16番でミニョン自身が「信じられない。うそでしょと思った」と振り返る20mのバーディパットを目の前で見せられて1打差とされる。「上がり2ホールはバーディを取ろう」と気合を入れ直した浅井に待っていたのが、最終ホールの試練だった。

3日間いずれも30度を超える暑さとなり、2日目も最終日もラウンド中に鼻血を出した。「体的にはしんどかったのかな」。同組の韓国の実力者2人と渡り合ったが、「ぜんぜん2人に挑戦できていなかったし、2人のパットが決まらなくてこういう争いになった」と冷静に振り返る。さらに「私の持っている力は出せたと思うけど、最後(18番のバーディパット)ですよね。あそこをショートするあたりは、すべてを台無しにしちゃったという感じです」とも。

前日は優勝には「運」が必要と言った。「運はあった方だと思う。勝てない時って、流れが(ほかの)人に行っているなって感じるが、それをあまり感じなかった。私にもチャンスがあったと感じられたので、ついていない方ではなかった」

ともに今季2勝を挙げている同学年の勝みなみ渋野日向子に続く、2勝目は逃したが、3日間で自己最高の通算15アンダーは成長の証。「チャンスがあるような位置で戦えたということは少しずつでも前に進めているのかな」と自信にもなった。次戦はメジャー第2戦「日本女子プロ選手権コニカミノルタ杯」(12~15日、兵庫県三木市・チェリーヒルズゴルフクラブ)。「勝負どころで(ピンを)狙っていく感覚を生かしたい」と攻めのゴルフを貫く。(茨城県常陸大宮市/清野邦彦)

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