イタリアでのリフレッシュを経て3試合ぶりのツアーに臨むアン・シネ

◇国内女子◇ニトリレディス 事前（28日）◇小樽CC（北海道）◇6650yd（パー72）

カフェやビーチで海外旅行を楽しむ、インスタグラムにアップされた優雅な写真の数々。3週ぶりに出場するアン・シネ（韓国）は、「QTやリランキングのことで精神的に疲れていたのでリラックスしようと思った」と、かつてヨーロッパに滞在していた韓国の友人と9日間にわたってイタリアで羽を伸ばしたという。

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滞在したのは、イタリアの首都ローマ、芸術の都フィレンツェ、アマルフィ海岸に面したポジターノの3地域。「ローマでは彫刻を、フィレンツェでは絵画をたくさん見て。ポジターノでは海と音楽を楽しんだ」という。「すべての都市が魅力的で気に入り、比較することができないくらい」と振り返り、この時ばかりはゴルフを忘れて美しい街々を巡った。

アンは、今季の出場優先順位を決める昨年末のファイナルQTで51位。成績に応じて優先順位を組み替えるリランキング（6月）を終えて45位に浮上したが、安定して出場権を確保できるまでのポジションは得られなかった。今季は14試合に出場し、最高位は7月「ニッポンハムレディス」の13位タイ。予選落ちは6回を数え、賞金ランキングは91位に低迷している。

「特に最後のポジターノは海の近くだったので、すごく優雅に過ごせた。読書をして音楽を聴いて、おいしいものを食べた。かなりリラックスできた」と、リゾート地での滞在を思い起こして頬を緩める。「これまで体力的にも精神的にも辛かったけれど充電もできた。これから楽しく、一生懸命に頑張っていきたい」。気持ちも新たに、2年ぶりの出場となる小樽から再スタートを切る。（北海道小樽市／塚田達也）