小田孔明がプレーオフを制して大会3勝目 石川遼は1打差3位
石川遼と伊澤利光が同組ラウンド「近いうちに勝つでしょう」
◇ツアー外競技◇JOYXオープン2019(23日)◇JOYXゴルフ倶楽部・上月コース(兵庫県)◇7039yd(パー72)
次戦の国内ツアー再スタートを前にして、石川遼が好プレーで復調をアピールした。1日18ホールで争われるツアー外競技ながら、5アンダーとして首位と1打差の3位タイ。2番でトリプルボギーがたたきながら、その後に8つスコアを伸ばして優勝争いに加わった。
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幕開けは最悪だった。「本当は刻むのがセオリー」という左右OBで左ドッグレッグの2番(359yd/パー4)で、石川の1Wショットは2球続けて右サイドの林の中へと消えていった。このホールをトリプルボギーの「7」としたが、「自分の中では結構気持ち良く振れていたので、あまり気にしなかった」と石川は言う。
続く3番(638yd/パー5)は1Wでフェアウェイをとらえると、ピンまで残り310ydの2打目に直ドラを選択して見事2オンに成功。「ティショットを1Wで打っていくと、狭いなと感じるホールが多かったけど、きょうの感じでいけば1Wで打つことがアドバンテージになるというくらいまで来ているのかなと思った」と、以降は安定した1Wショットでバーディを重ねていった。
チップインイーグルを含む1イーグル6バーディ。首位と2打差で迎えた17番では、きわどく切れる4mのフックラインを沈めてバーディとし、1打差に迫って最終18番へ。「最後もバーディを獲ればトップに追いつけるという中ですごく緊張した。トーナメントをやっているのと同じような緊張感にはなっているので、来週に向けてもすごく良い形になった」と、収穫を口にした。
この日、同組だったのは、少なくともこの10年は一緒に回ったことがないという伊澤利光。大会初出場となった石川の希望で実現したという。石川の目に映った51歳のベテランは「あの飛距離と迫力なので、本当に雲の上の存在の方」というもの。ラウンド中はトレーニングについて質問するなど、「50歳になってもいまの自分の飛距離を保っていれば、まだまだ第一線でやれるのかなと思った。そうするために、トレーニングももっともっときつくやっていきたい」と、おおいに刺激を受けたようだ。
一方の伊澤は「一流選手はケガをしない。どうしても休む期間が長くなると優勝回数も少なくなるし、そういった意味ではやっぱり身体のケアをしっかりしていった方がいいと思う」と石川にアドバイス。それでも「技術的には全体的には良いところをいっている。近いうちに勝つでしょう。早ければ来週もあるだろうし…」と、その仕上がりに太鼓判を押していた。(兵庫県佐用町/今岡涼太)