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左右両打ちの高橋慧が5位発進 バッグに3本の左用クラブ

◇国内男子◇関西オープンゴルフ選手権競技 初日(23日)◇KOMAカントリークラブ(奈良県)◇7043yd(パー72)

プロデビュー戦を迎えた21歳、高橋慧(たかはし・けい)の名前に見覚えがあるゴルフファンは少ないかもしれない。2015年の「ダンロップ・スリクソン福島オープン」で“左右両打ち”の高校生アマとして話題を呼び、同年12月のプロ転向を経て17年のプロテストに合格。その後はツアー出場の機会に恵まれなかったが、今回は4月の予選会をトップ通過して初めての出場権を得た。

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「それほど緊張はしなかった」という初日はアイアンショットが安定し、6バーディ、2ボギーの「68」をマーク。首位に2打差の4アンダー5位と上位発進を決め、「きょうは、すごくうまくいきました」と表情を和らげた。

「プロになったとき、アマチュアに絶対マネできないことを」という父・良実さんの提案により、クラブを握った8歳から始めた両打ちスタイルを現在も続けている。14本のうち6番、8番、PWの3本がレフティモデル。この日は「ちょうどいい距離が残らなかった」と出番はなかったが、「いまは左打ちの調子がすごくいいので、(2日目は)使う可能性はあると思う」と話す。なお、6番は180yd、8番は160yd、PWは125yd前後の距離だという。

主に右打ちは飛距離、左打ちは精度に強みを持つが、どちらの距離もそれほど大きくは変わらないそう。ちなみに、左打ちだけでのラウンドは「ドライバー、アプローチ、パットがダメ」と苦手クラブもあることから、「80を切るくらい」と苦笑いした。

ツアーでも極めて珍しい両打ちのメリットについて「それほど感じていない」というが、「林に入っても(木の近くに)くっつかない限りは打てる」という強みがある。順位的にも注目が高まる2日目以降、ギャラリーを驚かせる“プロの技”を披露するシーンは訪れるか。(奈良県奈良市/塚田達也)

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