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プレーオフで惜敗 選手会長・石川遼の最終戦最終日

◇国内男子メジャー◇ゴルフ日本シリーズJTカップ 最終日(2日)◇東京よみうりカントリークラブ(東京)◇7023yd(パー70)

大観衆を引き連れた石川遼が最終日に魅せた。首位と3打差の5位から出て7バーディ、1ダブルボギーの「65」をマーク。通算8アンダーで小平智ハン・ジュンゴン(韓国)と並びプレーオフに進んだが、1ホール目でボギーを喫して小平に敗れた。

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出だしの1番でティショットを大きく左に曲げダブルボギーをたたいたが、「朝一のティショットが左に行くと、その日一日いいプレーができるのでそんなにショックはなかったです」とすぐに切り替えた。その後7つのバーディを積み重ね、17番(パー5)でトップをとらえて大歓声を誘った。72ホール目の最終18番(パー3)では7mのバーディパットがわずかにカップ左をかすめ、右手で顔を覆い立ち尽くした。「次につながるパットだった。優勝の可能性を感じさせるパットができた」と前向きにとらえる。

プレーオフは18番(パー3)で行われた。ピンは右端に切られていたが、ボールはつかまって左方向へ飛んだ。打った瞬間、思わず「ダウン!ダウン!」と“念”を送った。ボールは辛くもグリーン左隅に着弾。しかしファーストパットで寄せきれずに3パットとし、パーで上がった小平に敗れた。「小平さんが優勝にふさわしいプレーをした結果だと思います」と勝者をたたえた。

もちろん悔恨の念にかられるが、「『負けた。残念』という言葉だけで片付けるにはあまりにももったいない内容だったので、(きょうのプレーの)内容と向き合って、整理して次につなげていきたい」と顔を上げた。

18番のグリーン上で行われた閉会式では選手会長としてスピーチ。「最終戦ですばらしい戦いをできて、自分がそこにいられたことが幸せでした。選手の協力を得て1年間なんとかやってこられました。少しずつゴルフ界が活性化しつつあるんじゃないかなと思います。このツアーから世界に羽ばたく選手がたくさん出て、もっと盛り上がればいいなと思います」と男子ツアーの1年間を締めくくった。(東京都稲城市/柴田雄平)

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