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連続優勝は6年に 小平智が若手に見せつけた矜持

◇国内男子メジャー◇ゴルフ日本シリーズJTカップ 最終日(2日)◇東京よみうりカントリークラブ(東京)◇7023yd(パー70)

小平智が2013年の「ツアー選手権」、15年の「日本オープン」に続き、「日本シリーズ」を制した。29歳82日での日本タイトル3冠は史上4番目の年少記録となる。

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首位と4打差の11位から出て、1イーグル4バーディの「64」をマーク。通算8アンダーで並んだ石川遼ハン・ジュンゴン(韓国)とのプレーオフを制し、ツアー通算7勝目を挙げた。

「ずっと日本のファンにいいところを見せられなかった。練習してきた成果を最終戦で出せて、本当にうれしい」と満足気な表情を見せた。米国を主戦場とし、今季の日本ツアー出場は6試合にとどまったが、2013年から続く“毎年優勝”を維持した。

4番のグリーン手前20ydからのチップインバーディで「流れに乗れた」。6番(パー5)では残り215ydの2打目を5Iで2mにつけイーグルを奪取。「バーディを取ったら優勝できると思っていた」という17番(パー5)で2オンに成功しバーディを奪い、首位をとらえプレーオフに持ち込んだ。石川、ハンがパーパットを外したのに対し、「決して簡単ではなかった」という1.5mを沈め、こぶしを握った。

今季は4月の米ツアー「RBCヘリテージ」で初優勝を飾ったが、その後は決して順風満帆ではなかった。度重なる予選落ちに「ゴルフは結果がすべてなので、結果が出ないと落ち込む。すごい選手をたくさん見ているうちに自分が劣っているなと感じてしまった」と、6月ごろから自分のゴルフを見失った。「飛距離を伸ばしたり、高い球を打つにはどうしたらいいんだろう」と試行錯誤が悪循環を生み、「スイングが勝手に変わってしまっていた」と振り返る。

そんな不調から脱出するきっかけになったのが、エースキャディ大溝雅教さんの「自分のゴルフを変えるな。もっと適当にやれ。前はそうだっただろ」という言葉だった。「もっと適当にやれ。軽い言葉なんですけど、僕には重たくて実践するのがすごく難しかった」。それでも昔のスイングを見返すなどしてシンプルに考えるようにし、徐々に調子を戻した。

一昨年大会では、最終18番(パー3)で3パットのボギーをたたいてパク・サンヒョン(韓国)に逆転負けを喫し、昨年大会は前週まで賞金レースをリードしていたが宮里優作の優勝で逆転された。「何度も(池田)勇太さんや、優作さんに阻まれてきた。戻ってきたときくらい、若手の壁になってやろうという気持ちがあった」と29歳は明かす。

「子どものころから、アメリカで活躍してマスターズで優勝することをイメージしてきた」と夢を語る小平。「これで安心することなく、来年1年間アメリカで戦えるように身体づくりや練習をしたい」と気持ちは早くも海の向こうにあった。(東京都稲城市/柴田雄平)

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