20勝&10年連続優勝の池田勇太は淡々「次の1勝を」
2018年 トップ杯東海クラシック
期間:09/27〜09/30 場所:三好カントリー倶楽部 西コース(愛知)
池田勇太が“養育費”を稼ぐ? ハウスキャディとの関係性
◇国内男子◇トップ杯東海クラシック 2日目(28日)◇三好カントリー倶楽部 西コース(愛知)◇7330yd(パー72)
池田勇太が前週の「ダイヤモンドカップ」に続く2連勝のチャンスを引き寄せた。2日続けて「68」をマークし、通算8アンダー。首位の片山晋呉に4打差で決勝ラウンドに進出した。「ショットは悪くなかった。あとはパターを入れないとダメ」とチャンスを逃したシーンを悔やんだが、スポットで起用するハウスキャディとの相性も武器に、通算21勝目を狙う。
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ここ数年、コース所属の女性キャディをツアーで起用することも多い池田。今週は三好カントリー倶楽部で働く齋藤さつきさん(36歳)と2年ぶりにタッグを組んだ。2016年大会で2位に入ったにもかかわらず、昨年、袂を分かったのは斎藤さんが同年6月に息子の勇斗(ゆうと)くんを出産したから。「“勇”は一緒なんだ」と、まんざらでもない表情を浮かべる池田は、今春に仕事復帰した相棒に“再び”バッグを預けた。
毎週異なるキャディを起用するにあたり、池田は試合で息を合わせるための“セッション”を練習ラウンドで入念に行う。コースチェックの最中、グリーン上では自分とカップの延長線上からラインを読ませる。互いが頭に描くタッチと曲がり幅をすり合わせるための作業だ。
齋藤さんに対し「おれは今年からは子育ての費用を与えるだけだよ。もちろん、旦那さんがいらっしゃるけど」と笑う。「おれを上位に行かせてくれればね。ボーナス? それは彼女の仕事次第。ちなみにきょうは、まったくラインを読めていなかった!」。真剣さの中にも、和気あいあいと悪天候の週末を戦い抜く。(愛知県みよし市/桂川洋一)