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本人はマジですが チェ・ホソンの変則スイングは日本でも話題

◇国内男子◇フジサンケイクラシック 2日目(31日)◇富士桜カントリー倶楽部(山梨県)◇7566yd(パー71)

韓国のチェ・ホソン崔虎星)が「69」でプレーし、通算4アンダーとして3位で決勝に進む。「2つくらい縮めたかった」というこの日は、出だしで3連続バーディを決めると、285ydに設定されたパー4(14番)では1オンに成功、イーグルを奪取。海外でも話題になった独特のスイングが、週末のお茶の間をにぎわせるかも知れない。

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その動きに一躍注目が集まったのは6月のアジアンツアー「コロン韓国オープン」だった。母国大会を上位でプレーしたチェの変則フォロースルーはSNSで世界に拡散され、米国の選手らが反応。ついには世界ランキング3位のジャスティン・トーマスまでもが「(僕も)きょう、練習場でやってみよっかな」と、ツイートする“事態”に発展した。

正直言って、トッププロのスイングとは思えない。アドレスからトップまでは一見“普通”だが、問題はそこから。インパクト後に体の勢いに任せて右足を上げ、まるでテニス選手のスマッシュようにクルッと回転したかと思えば、刀を鞘(さや)におさめる武士のごとく、クラブをまわしたり、止めたり…と毎回違う動きで、とにかく目が離せない。本人は「今まではキレイなスイングを求めていたのですが、歳をとるにつれて距離が出なくなったので、距離を稼ごうと思ったら大きなスイングになりました」と、現在の動きに至った経緯をこともなげに説明する。

6位の丸山大輔は「ボードを見たら、チェ・ホソンさんのスイング思い出して、雑念がよぎってボギー打っちゃいました」と、自身が8番でたたいた3パットの原因を、チェのスイングのせいにして笑いを誘い、「もしチェさんが優勝したらゴルフの教科書すべてを覆すようなことだ」とまで言った。ちなみに、チェは2013年の「インドネシアPGA選手権」で1勝を挙げているのだが…

2位につける今平周吾は「前から“変”だったけど、2年前に一緒に回ったときはあんなスイングしていなかった。激しくなった。面白いと思う」。3日目に同組で回ることになった松原大輔は「気を抜くと、ふとした時に笑ってしまうかもしれない」と覚悟を決めた。

チェは昨年大会で3日目を終えて首位に立ち、ツアー2勝目のチャンスを得たが、最終日に崩れ優勝争いから脱落した。「アシタガンバリマス!」。バーディパットを決めたときの大きなアクションでも観客を魅了する“新星・虎さん”に注目だ。(山梨県富士河口湖町/柴田雄平)

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