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「憧れていた」賞金王 宮里優作“選手会長”は史上初の戴冠

◇国内男子メジャー◇ゴルフ日本シリーズJTカップ 最終日(3日)◇東京よみうりカントリークラブ(東京)◇7023yd(パー70)

これ以上、何を望めというのだろう。選手会長の宮里優作が、最終日に今週のベストスコアとなる「62」を出して通算15アンダーとし、2位に6打差をつける圧勝で逆転賞金王に輝いた。選手会長が賞金王となるのは史上初。タップインとなったウィニングパットを沈めて両手を挙げかけたが、「やっと終わった」と込み上げた感情が涙となって、それを制した。

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首位タイで出た最終日。2番グリーン左の高台に立つと、色づいた木々の梢の向こうに富士山が見える。宮里はここで「迷いながら打ってしまった」と、1mにつけたバーディチャンスを外した。だが「今季3回の優勝や、優勝争いの経験があったので、すぐ切り替えられた」と、続く3番でこの日初めてのバーディ奪取。難度1位となった次の4番もバーディとし、「あのホールがターニングポイントになった」と波に乗った。

5番で3連続目となるバーディを奪うと、続く6番(パー5)は、4Iの2打目をピン下1mにぴたりとつけてイーグルとした。「ちょっと右に出たけど、傾斜でうまく転がってくれた。ラッキーだった」と宮里。“これを拾うとバーディが来る”と、ビニール袋にたくさんのどんぐりを集めていた8歳の長女・莢杏(らん)ちゃんが「どんぐりパワー!」とうれしそうに声を上げた。

2位に6打差をつけて折り返すと、後半は確実にグリーンセンターを狙い、チャンスを待つという賢明な戦略。この日の朝に会場に着き、クラブハウスでモニター観戦していた父・優さんも「後半は安心して見ていられた」と、2ラウンド連続のノーボギーとなる横綱相撲で後半も2つ伸ばし、最終18番(パー3)も危なげなくパーで締めた。

今季4勝はただ一人。「最多勝を取ってこそ、賞金王だと思っていた」と胸を張った37歳。「ジャンボさん、青木さんも賞金王を取っていたし、選手として憧れがあった」というビッグタイトルを「一生に1回できるかできないか。早かったと思う」と喜んだ。

とはいえ「いや、あまり優勝の実感はないですね。目の前のことに一生懸命になっていて…」というのが本音。喜びと達成感に浸るには、もう少し時間が必要だ。(東京都稲城市/今岡涼太)

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