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御殿場グリーンの苦い思い出 武藤俊憲はリベンジ誓う

◇国内男子◇三井住友VISA太平洋マスターズ 3日目(11日)◇太平洋クラブ御殿場コース(静岡)◇7246yd(パー72)

4アンダーの18位タイから出た武藤俊憲が6バーディ、1ボギーの「67」をマークし、通算9アンダーとして7位に浮上した。単独トップのスンス・ハンとは5打差。2シーズンぶりとなる通算7勝目へ、持ち前の爆発力がもう一度必要とされる。

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最終18番(パー5)、武藤は1.5m弱のバーディパットを丁寧に沈めた。「過去にあれくらいのパットが…というのがありましたね」。御殿場には苦い思い出がある。3年前、曇り空の下での同大会の最終日。1打差を追って迎えたこの18番で、絶好のバーディチャンスを外してデビッド・オーにタイトルを譲った。

「もちろん覚えている。あれくらいのパットを入れ続けていかないと、上には行けない。そこが課題」。今大会の初日もそうだった。ピンが手前に切られた15番ホール、第2打をエッジギリギリにキャリーさせて見事にピンそば1.5mにつけながら、「いろいろ考えすぎて」バーディパットを外した。

そんな小さな反省の連続を生かし、この日は序盤2番からショットで作った短いチャンスを確実に決めて2連続バーディ。「久しぶりに良いゴルフ。3日間良いのは(最近)あまりないので」とアンダーパーを並べ、最終日に逆転可能なポジションを勝ち取った。

例年、調子の上がるシーズン終盤戦。前週の「平和PGMゴルフ」では初日2位発進を決め、「“秋口の武藤”ですから」と胸を張ったが、2日目に「78」、3日目「83」で後退した。「あまりデカい口をたたくと、『何が秋口の武藤やねん』って言う人がひとり(谷口徹)いるので…。教育的指導が入ります」と苦笑いする。

「だから、(今週は)じわじわ行きたい」。ホールアウト後、パターをキャディバッグから引き抜くと、練習グリーンでは2mあまりのパットを繰り返していた。(静岡県御殿場市/桂川洋一)

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