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石川遼 自己最悪の5戦連続予選落ち危機

◇国内男子◇三井住友VISA太平洋マスターズ 初日(9日)◇太平洋クラブ御殿場コース(静岡)◇7246yd(パー72)

国内ツアーに復帰後、不振が続く石川遼は1バーディ、3ボギー1ダブルボギーの「76」と崩れた。4オーバーで出場84人中81位タイと出遅れ。2008年の4試合連続の予選落ちを更新し、自身のキャリアで最悪の記録となるピンチに瀕した。

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週明けに引いた風邪の影響で満足いく事前調整ができなかった石川は、この日も朝からかすれ声。「あとは喉だけ。体は良くなってきています」としたが、過去2勝(2010&12年)を挙げた御殿場でもプレーが劇的に回復することはなかった。

序盤11番(パー5)でカラーから8mをパターで沈めてバーディを先行させた直後、12番でグリーン手前から寄せ切れずボギーとし、良い流れを作れない。18番(パー5)では1Wショットが左サイドのバンカーのへりに張りついてレイアップを強いられるなど、運にも見放された。後半に入ると、6番(パー5)はティショットを右の林に打ち込み、脱出に2打を要して痛恨のダブルボギーで後退した。

米ツアーの出場権を失い、10月の「日本オープン」で復帰してから前週の「平和PGMゴルフ」まで、自己ワーストに並ぶ4試合連続の予選落ち。今週も決勝ラウンド進出(60位タイまで)圏外でのスタートとなった。

「自分の悪い部分と良い部分が混ざっている状態」と現状を説明する。この日は朝の練習場からタオルを両脇に挟んでショット練習を重ねた。「今までのような腕やフェースローテーションではなく、身体で打つスイング」を模索し、「練習でもプロアマでもできている状態」だというが、ゲームになるとひとたび安定感を欠く。この日のフェアウェイキープ率は21.43%で全体81位と落ち込んだ。

当地での自己ワーストスコアを記録し、ハートは砕かれるばかりだが「あしたも自分が思っている(身体を使った)スイングをします」と試行錯誤を続けるつもり。「自分の中で葛藤もあるけれど。これからの自分のゴルフ人生を考えると、いま変えないといけない。今はダメでもこれから先のために変えていきたい」と静かに話した。(静岡県御殿場市/桂川洋一)

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