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復帰初戦は予選落ち…気になる石川遼の新スイング飛距離

試合前の想定と、2日間36ホールを実際に回った後の感触は「そんなに変わらなかった」と石川遼はさばさばと振り返った。5カ月ぶりに国内男子メジャー「日本プロ日清カップ」で戦線復帰した石川は、初日「77」、2日目は3ボギー、2ダブルボギーの「79」を叩いて通算12オーバーの127位で予選落ち。国内ツアーの36ホールでは、2011年の「日本ゴルフツアー選手権 Citibank Cup Shishido Hills」の通算18オーバーに次ぐ大たたきを記録した。

「試合前からすごくコントロールされているという感じはなかったし、今日はショートゲーム、サンドウェッジでもミスがあった」と肩をすぼめた。

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スタートホールの1番(パー5)は、会心のティショットを打ちながらも、2打目をミスしてグリーン右手前のラフに入れ、ロブショットを手前バンカーに落として4オン2パットのボギー。8番(パー5)でも、ラフからバンカーに入れ、脱出に2打を要してダブルボギーとした。5カ月のブランクが、繊細なショートゲームに影を落とした。

良かった部分は、2日間を終えて腰の違和感が「全然ない」こと。新スイングについては「修正点も多々あるけど、良い方向に向かっている」感触を得た。懸念のひとつだったはずの試合での飛距離も「明らかに飛んでいない、ということはない」とポジティブな評価だ。

実際、同組で回ったキム・ヒョンソン(韓国)、アダム・ブランド(オーストラリア)の2人はアウトドライブし、ともにフェアウェイを捉えた4番では294yd、5番では306ydのティショットを放った計算だった。昨シーズン(国内7試合)の平均ドライビングディスタンスは287.17ydだから、それよりは飛んでいる。

「まだ全然ゴルフになっていないけど、こういったものを参考にしながら次につなげていきたい」と石川は前を向く。「フルスイングでしっかり打つ練習を毎日続けて、体の状態を確認して、また次の試合という感じ」。状態の確認と課題の洗い出しが肝心。5カ月ぶり復帰戦の意義が問われるのは、これからだ。(北海道安平町/今岡涼太)

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