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谷原秀人 ノドから手が出るほど欲しい日本タイトル

国内男子ツアーで通算10勝以上を挙げた選手はこれまでに33人。そのうちプロで「日本タイトル」(日本オープン、日本プロ、日本マッチプレー、日本シリーズ、日本ツアー選手権)獲得の経験がない選手は7人いる。そのうち、現役でレギュラーツアーを戦っている選手のひとりが、通算11勝の谷原秀人だ。

茨城県の宍戸ヒルズカントリークラブで行われている今年の「日本ツアー選手権 森ビル杯」で、谷原はその待望のチャンスをつかみつつある。初日、2日目といずれも「71」(パー71)でまとめて通算イーブンパー。決勝ラウンド突入前にアンダーパーがわずか4人という状況で、首位と3打差の5位タイにつけた。

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この日は、10mを沈めた5番、5mのチャンスを活かした14番でバーディを決めながら、その後2ボギーで“貯金”を吐き出す一日となったが、落胆はそれほど大きくはない。「ショットもパットもまずまず」。この夏の海外メジャー「全米オープン」と「全英オープン」の出場権を一気に獲得した前週の調子をキープしており意気軒昂だ。

この日は同じ組の選手同士であっても、ショットごとに風向きが違うケースが多々あった。同伴競技者の今平周吾は谷原と番手ごとのアイアン飛距離がほとんど変わらない選手だったが、お互いそれを参考にすることも出来ない。ショットのミスは得意のパットでカバー。ストロークの際に両肩以外がちっとも動かないフォームは、風がどれだけ吹こうが安定感抜群だ。バーディの場面のほかにも、3番、7番で4m以上のパーパットを沈めている。

「とにかく我慢、我慢。苦しいですよ」と息をつく。試合はまだ折り返し点とあって慎重だ。それでも「日本タイトル、まだないんで欲しいです」と言葉にした。普段の冷静さからすれば十分すぎる熱意だった。(茨城県笠間市/桂川洋一)

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2016年 日本ゴルフツアー選手権 森ビルカップ Shishido Hills

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