ノリスが大差守り優勝 矢野東は4打差2位
2016年 レオパレス21ミャンマーオープン
期間:02/04〜02/07 場所:ロイヤルミンガラドンG&CC(ミャンマー)
敗れはしたが…釣れた魚の大きさは?矢野東が3季ぶりのトップ10
ひょっとしたら…と期待させる展開だった。ミャンマーのロイヤルミンガラドンゴルフ&カントリークラブで行われた「レオパレス21ミャンマーオープン」最終日。2位から出た矢野東は、優勝したショーン・ノリス(南アフリカ)を同じ最終組でとらえきれず、通算20アンダーの2位タイに終わった。
3日目を終えた時点で首位を独走したノリスとは7打差。矢野は出だし1番でボギーが先行したが、望みを捨てなかった。「ひたすらバーディを狙っていった」。リーダーは4番の最初のボギーをきっかけに、7番(パー3)から3連続3ボギー。矢野は10番でバーディを決めて、3打差まで詰め寄った。
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「彼(ノリス)は“アプローチイップス”なんだと思う。急にバタバタした。僕も苦しんだから、彼の気持ちが分かる」。数年前に似た症状を発し、同情の気持ちも沸いたが、きょうばかりは敵に徹するほかなかった。
しかし、ノリスが後半に持ちこたえて結局4打差で終戦。「きのうまでに7つの差を作っていた彼の勝利でしょう」と潔く敗戦をのみ込んだ。
敗れはしたが、得たものは大きい。賞金約774万円。昨年度の第1シードのボーダーラインは約1576万円(アンジェロ・キュー/62位)だった。「それはラクだと思う。シードや、フォールシャッフルということは自分の頭から除外していいと思う。今年は優勝だけ目指してのびのび戦える」
トップ10入りは実に2013年「VanaH杯KBCオーガスタ」以来。「このまま日本でも試合があるといいけれど、2カ月のオフになる。でも自分の課題もそれなりに見つかった。体作りも含めてやることはたくさんある」。直近2年でシード権争いをしていた38歳にとって、上々のシーズンインだ。(ミャンマー・ヤンゴン/桂川洋一)