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2位浮上の藤本佳則 最終日の強さの理由は?

心が折れかけてからのナイスカムバックだ。国内男子ツアー「HEIWA・PGM CHAMPIONSHIP」3日目を8位から出た藤本佳則が、最初の2ホールでボギー、ダブルボギーを叩きながらも、以降に7バーディを奪う「66」をマーク。首位と2打差の通算8アンダー2位につけ、2季ぶりのツアー通算3勝目に望みをつないだ。

最初の1番、2番で1打目を右に曲げ「終わったなあ、と思った」という大失速。それでも「冷静でいられた自分がいて、それが良かった」と、直後の3番から4m、1m、1.5mを決める3連続バーディで早々と借金を返済する。以降も、先月上旬から復調傾向にあるというショットで次々とチャンスメーク。後半9ホールで4バーディを量産し、ムービングデーのリーダーボードを駆け上がった。

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最終日は同じ最終組で、2打差で首位に立つ谷原秀人の背中を追う。所属先とクラブの契約メーカーが同じ東北福祉大の大先輩だが「谷さんと回って、あまり良いことがない」という。普段から練習や行動をともにすることが多いため「試合なのに、試合ではないような感じになる」ことが理由だ。「近くで優勝を見届けますよ」とおどけてみせたが、藤本には最終日の強みを示すデータも残されている。

今季、最終ラウンドの平均ストローク「68.73」は全体1位を記録。藤本自身の第3ラウンドまでの数値と比べて約1.57ストロークも秀でており、最終日に大きく伸ばす傾向にある。

「次の日に、家に帰れる楽しみがあるからね。子供とも会えるでしょ。3日目まではあまりテンションが上がらないんですよ」

昨年10月に長男が誕生し、ときにはオシメも替えるイクメンぶりを発揮している藤本。背中を押してくれる家族に“パパ初優勝”の朗報を届けたい。(千葉県印西市/塚田達也)

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