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石川遼 24歳バースデーに大会自己最高の好発進

北海道の札幌ゴルフ倶楽部 輪厚コースで開幕した国内男子ツアー「ANAオープンゴルフトーナメント」。今季国内ツアーに初出場した石川遼が、24歳の誕生日を迎えた17日(木)の大会初日に好スタートを切った。6バーディ、2ボギーの「68」で回り、4アンダー。同大会で自己最高の発進となる4位タイで滑り出した。

アイアンショットがつかまらず、前半からチャンスを作るのに苦労した石川は、2連続バーディ直後の13番で3パットボギー。エンジンはハーフターンしてかかった。

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後半1番、1Wで340ydのロングドライブを見せてバーディ。6番ではティショットを左に曲げたが、6Wでフックをかけてせり出した木を避け、ピン奥1mにつけるスーパーショットを披露。「ティショットの感触ではOBになっておかしくなかった。バーディで3打得した感じ。まさに誕生日プレゼント」。最終9番では右サイドからの第3打をロブショットでサラリとピンそば80cmにつけ、スコアを伸ばしてバースデーラウンドを終えた。

例年、誕生日週に行われるホスト大会。24歳になった感想は「だんだん誕生日が特にうれしくなくなりつつある」というもの。主戦場の米ツアーでは先月、今シーズン最終戦で来季のシードを逆転で確保したばかり。国内ツアーの自身初戦が、9月までもつれ込んだことは、これまでなかった。月日の流れを感じる余裕などないまま終えた1年でもあった。

今大会はティグラウンドで1Wを積極的に握って、飛距離でアドバンテージを獲る作戦。前週のツアー外競技「片山晋呉インビテーショナル ネスレ日本マッチプレー選手権 レクサス杯」で1回戦敗退し「ボールを置きに行っていた。スイングが小さくなっていた」と反省したという。

プロ8年目の石川は、20代に入ってからは特に、ミスを恐れない10代の頃のゴルフと、リスクマネジメントを重視した“大人のゴルフ”との間を、何度も行ったり来たり。そしていま再び、原点回帰を誓う。「強気の1Wと、強気のパットができるゴルフをやりたい。日本で見る人が『このゴルフならアメリカでも勝てるかもしれない』と、ひとりでも思ってもらえるようなゴルフをしたい」。24歳の目標を「PGAツアーで優勝すること」と言い切った。(北海道北広島市/桂川洋一)

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