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平塚哲二「上出来」の復帰戦スタート 来季シードへ好成績必要

国内男子ツアー「ANAオープン」が17日(木)、北海道の札幌ゴルフ倶楽部 輪厚コースで開幕。左ひじの故障で昨年10月から戦列を離れていた平塚哲二が、復帰戦で好発進した。前半インの11番(パー3)で7mを沈めたのを手始めに、パットが冴えて5バーディ、2ボギーの「69」。首位とは3打差の3アンダー7位タイで滑り出した。

ツアー通算6勝のベテランも、1年ぶりの舞台に平常心とはいかなかった。「スタートの10番、ティショットがどこ行くんかなと思っていた。ど真ん中に飛んでくれて良かった」。夏場以降、取り組んできた練習ラウンドとは緊張感がやはり違う。「アプローチ、パットが今まで通りできるか不安だったが、久しぶりなんで少々のミスは仕方ない。上出来。最高のスタートが切れた」と満足げだった。

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左ひじに違和感を覚えたのが約2年前。今年2月に手術に踏み切ったが、練習を再開した6月に痛みが再発した。それも乗り越え、特別保障制度(公傷)によりツアーに復帰した。

今大会から5試合で昨年の獲得賞金に約54万円を上乗せし、昨季の賞金シード獲得のボーダーラインに達すれば、6試合目以降にも出場できる。ただし資格の優先順位が低いため、日照時間が短く、出場人数が夏場よりも減る10月以降の試合で、平塚に出場権が繰り下がる大会は少ないとみられる。来季のシード獲得には、限られた試合数で好結果が求められる。

患部には現在もわずかな痛みが残り、痛みと付き合いながらプレーしなくてはいけない状態だ。考えようによっては、来春の開幕に復帰して、翌年以降のシード獲得に向け、出場試合を増やせる有利な条件を整えて復帰する手もあった。

しかし平塚は「それもありましたけど、今なら一週間やってもできるという思いもあった。『来年にかける』というよりも、今やれることをやりたかった」と言う。「ずっと家にいましたからね…。たまにテレビで試合を観て『みんな、がんばれー』なんて言うてたけど。治療も地元にいてもそこまでできない。こっちに来れば(ツアー帯同の)トレーナーもいて、やりやすい」。

かつてのアジアンツアーとの掛け持ちについても「ひじと相談しながら、できればまた行きたい」と前向き。「酒?ちゃんと飲んでます」。鉄人が、らしさ全開で帰ってきた。(北海道北札幌市/桂川洋一)

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