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石川遼は無念の失速 「目標を高くせざるを得なくなった」

この日、東京よみうりCCを訪れた6000人超のギャラリーの一番のお目当ては、賞金王へと突き進む小田孔明と、石川遼が同組となった最終組の1組前。ムービングデーのチャージが期待された両選手だったが、石川は「73」、小田は「72」と追い上げは不発に終わった。

石川のつまづきは3番のセカンドショット。ピンまで残り150ydもPWを左に曲げて、寄らず入らずのボギーとした。「今やっているのは、左にはいかないスイング。それが出たことでズレはじめた」。

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4番、7番ではショートパットを決めきれずにボギーを重ね、11番はティショット、セカンドと左に曲げてダブルボギーに天を仰いだ。

後半に3バーディを取り返したが、「今日良かったのは18番のティショットだけ」。ダウンスイングでシャフトを寝かせないことを意識していたという石川だったが、シャフトの動きに集中し過ぎて、その要因となる体の動きに注意が向かず、気がついたのは最後の最後。「体が左に流れていたことに気がついた。最後にヒントをつかめた」と、ホールアウト後は冷たい寒気をものともせず、練習場で打ち込みを敢行した。

「この3日間のつけで、目標を高くせざるを得なくなった」という石川は、前半アウトで3アンダーを目標とし、その勢いで「得意なイメージがある」というインでの5アンダーを見据えて戦う。石川の今季最終ラウンド、前半9ホールに集中だ。(東京都稲城市/今岡涼太)

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