キム・ヒョンソンが単独首位で最終日へ 3打差に近藤共弘が続く
2014年 トップ杯東海クラシック
期間:10/02〜10/05 場所:三好カントリー倶楽部 西コース(愛知)
三好CCの罠 増田伸洋&小田孔明は名物ホール攻略失敗で後退
国内男子ツアー「トップ杯東海クラシック」3日目を最終組でプレーした藤本佳則、小田孔明、増田伸洋はいずれもオーバーパーを叩き、優勝争いの行方を一層複雑にした。
単独首位スタートの藤本は2番(パー5)でショートゲームがふるわずボギーが先行。その後もバーディを奪えないまま「77」で通算2アンダーの12位タイに後退した。陥落したリーダーを横目に、粘りのプレーを見せていた増田と小田。2人が唇を噛んだのは三好カントリー倶楽部・西コース難関の終盤でのプレーだ。
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通算7アンダーとしてトップのキム・ヒョンソン(韓国)に1打差に迫っていた増田は、名物ホールパー3、16番でトラブル。6Iでのティショットを「絶対に行ってはいけない」グリーン左サイドの崖に落とし、2打目はグリーン右のラフへ。続くアプローチはボールが、松ぼっくりにピタリと張り付いている不運もあり、結局5オン1パットのトリプルボギーを叩いた。「最近、アイアンショットが左に飛び出すのが何週間もあった。それが肝心な時に出てしまった…」
今季2勝目、賞金ランクトップ奪還を狙う小田孔明は好調なアイアンショットで前半に1つスコアを伸ばしたが、同じ16番でのボギーが尾を引いた。続く17番。「1Wを握らないって決めていたのに、握ってしまった。やっぱり16番のボギーでね…」。ティショットを左に打ち出し、痛恨のダブルボギー。「ちょっとひどかったね。後半はバーディが取れなかった」と苦笑いしながら、ため息を漏らした。
増田は首位と4打差。小田は5打差と逆転が厳しくなった。それでも同じように口にしたのが「このコースなら、三好なら分からない」という言葉。失敗を糧に、チャンスをじっと待つ。(愛知県みよし市/桂川洋一)