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ホームコースで“奇策” チーム芹澤の末っ子が好発進

金聖潤S.H.キムの韓国勢2人が首位発進を決めた国内男子ツアー「トップ杯東海クラシック」初日。日本勢最高位でスタートしたのは会場の三好カントリー倶楽部を所属コースとする上井邦裕だった。4バーディ、ノーボギーの「68」でトップに2打差の4位。悲願のツアー初勝利へ突き進む。

スコアこそ納得いくものだったが、内容は絶好の滑り出し…とは言いがたい。インから出た上井は、序盤で“奇策”に出た。絶不調の1Wを握った3ホール目、序盤15番(パー5)で左に曲げると「もうやめた!」。ビッグドライブ封印して、その後のホールはパー3をのぞいて3W、5Wでティショットを放った。

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勝手知ったるコースは「ラフからとフェアウェイからのショットの(難度)差が激しい」。ノーボギーラウンドは安全策に切り替えた成果。最終9番はラフからの2打目を砲台グリーンの右手前に配置されたバンカーを入れたが、これも狙い通り。「(ラインに)下りが入るからボールは寄っていく」と落ち着いて“砂イチ”を決めてパーを拾った。

2週前の「ANAオープン」で宮本勝昌が4年ぶりの勝利を飾り、前週は藤田寛之が「アジアパシフィックオープン ダイヤモンドカップ」で今季3勝目を挙げた。2人は言わずと知れた芹澤信雄門下の兄弟子コンビだ。

ストイックな兄貴分たちの活躍。「先輩方はスゴイ」ことは、今に知ったことじゃない。軽々しく「刺激を受ける」なんて言えない。ただ「自分で自信をつけてやっていかないと。僕は練習はやっている」と、チーム芹澤のDNAは引き継いでいるつもりだ。

「3Wでばっかり打っていたら、面白くないですよね。もちろんフェアウェイに置くことは大事。でもやっぱり1Wで打てないと…。修正できればチャンスがある。いまから練習してきます」。インタビューの間も気はそぞろ。足早にドライビングレンジへ向かった。(愛知県みよし市/桂川洋一)

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