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3位浮上の増田伸洋 勝ちたい理由は地元開催の「日本オープン」

国内男子ツアー「ANAオープン」の大会3日目。3アンダー25位で出た増田伸洋が、9バーディ、ノーボギーとスコアを伸ばして通算12アンダー、首位と1打差の3位に急浮上した。

前半に3バーディ、後半に入っても12番(パー5)から3連続を含む6バーディの荒稼ぎ。2010年「三井住友VISA太平洋マスターズ」以来となる自身4度目のベストスコア「63」に笑顔でホールアウトした増田だが「打っている本人は、そんなに気持ち良くラウンドしているわけではない…」と首をひねるのだ。

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予選2日間、ドライバーショットに納得がいかなかったため、2日目のラウンド後に練習場で新しい1Wをテスト。「今日の朝、練習して決めようと思っていたけど、迷うことなく新しいのにした」と、この日はフォーティーンのGELONG D 315(ロフト:9度)をバッグに入れ、ドライバーショットはなんとか及第点にこぎつけた。

だが、アイアンショットは依然ピンに絡むことは少ないまま。それでも、14番で10mのバーディパットを沈めるなど、今週から使っているオデッセイのホワイトホットプロ#7 TANKでグリーン上を補っている。次々に新兵器を投入できるのはプロの特権。アマチュアにとってはうらやましい話だが…。

「優勝狙える位置?そうですね、来ちゃいましたね」と、2006年「マンダムルシードよみうりオープン」以来のツアー2勝目に手の届く位置で最終日を迎えるが、「欲をかいても仕方ないし、1打1打しっかりやっていきたい」と、言葉の上では冷静だ。

だが、増田には優勝したい理由がある。「やっぱり日本オープンには出たいんです」。

10月16日に開幕する「日本オープンゴルフ選手権競技」は今年、千葉県出身の増田を「育ててくれたコース」という千葉カントリークラブ梅郷コースで開催される。

現時点で出場資格を持たない増田は、次週開催の「アジアパシフィックオープンゴルフチャンピオンシップダイヤモンドカップゴルフ」で上位5選手に入るか、「日本オープン」までの残り4試合で優勝を果たすしか選択肢は残されていない。

「試合に勝って出場資格をつかみたい」。期せずして訪れた8年ぶりの優勝のチャンスは、思い出のコースでの晴れ舞台に続いている。(北海道北広島市/本橋英治)

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