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池田勇太「地獄」を逃れたアノ1打!首位に「立っちゃった」

「今日は一番きつかった。5番のボギーから地獄のようなゴルフだった」。国内男子ツアー「フジサンケイクラシック」3日目、3打差を追う池田勇太が「69」(パー71)と2つ伸ばし、通算7アンダーの単独首位に浮上。今季初優勝に王手をかけたトーナメントリーダーは苦悶の表情でラウンドを振り返り、会見場で汗を拭った。

スタートから3ホールで2バーディを奪う、上々の内容で飛び出した序盤。「気分よく、今日はチャッチャいけると思ったら…」。5番から流れは急変する。ここで1.5メートルのパーパットを外すと、折り返した10番では、ピンが手前エッジから7ヤードに切られたグリーンに対して2打目をショート。アプローチをオーバーさせてボギーとし、「あのピン位置で手前(に外すこと)は絶対ダメ」と、頭では理解していながらのマネジメントミスに怒りは頂点に達した。

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直後の11番ティショットは「カッチカチに頭にきていた」と冷静さを欠いたまま打ったという。左に曲げて2打目はラフから。グリーンを狙った一打は前方の枝に当たって、グリーン手前20ヤードに止まった。「もうあきれて・・・今日は大人しくゴルフをしようと思った」。が、ここで流れを呼び込む1発が飛び出した。

グリーン奥に設定されていたピンまでは約60ヤード。狙った3打目は手前にキャリーし、そのまま1バウンドでカップに吸い込まれ、起死回生のバーディとなった。「でかいかな、と思ったけど。こういうことってあるんだな」。ギャラリーの大歓声の中で、半信半疑の表情でキャディとハイタッチを交わした。

後半16番を終えた時点で、1つ後ろの最終組で首位を走るホ・インヘ(韓国)に2打差をつけられていたが、17番(パー5)で池田がバーディ、ホがダブルボギーを叩いたことで一気に逆転。「(単独首位に)立ったというか、なっちゃった」と笑ったが、苦しい流れの中で、3日間60台を揃えられたからこその結果といえるだろう。

経過はどうあれ、「トップで最終日を迎えることは気分がいいよ」と声を張ったトーナメントリーダー。明日は同じ最終組で、韓国勢2人(ホ、キム・ヒョンソン)の挑戦を受ける。(山梨県富士河口湖町/塚田達也)

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2014年 フジサンケイクラシック



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