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ツアー初参戦Vを狙え!日本アマ王者・大堀裕次郎の快進撃

国内男子ツアー「関西オープン」の2日目、多くのプロゴルファーを差し置いてリーダーズボードの一番上に名前を掲げたのは、この試合がプロトーナメント初挑戦となる大堀裕次郎(大阪学院大4年)だ。

初日に3アンダー8位タイにつけた大堀は「自分の順位は気にせず一打一打に集中しようと思ったので」とスコアボードは見ずにプレーを続けた。首位に立ったことは、ホールアウト後、アテストの際に周囲の関係者に教えられて知った。

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1番スタートの前半に2つのバーディを奪うと、11番パー5では2メートルを沈めて3つ目。16番でティショットを右の林の打ち込みピンチに陥ったが、2打目地点で冷静に状況を見定め、生い茂る枝と枝の間に隙間があるのを確認。残り125ヤードを52度のウェッジで振り切り、ピン横2メートルにつけて4つ目のバーディをもぎ取った。

さらに17番パー5は2オンを狙った2打目がバンカーに捕まったが、3打目をピン奥2.5メートルに寄せて連続バーディ。この時点で2位との差を3打差まで広げた。

しかし、快調にスコアを伸ばしていた大堀に最後の試練が訪れる。「15番ぐらいから疲れが出始めました。今日はスタートが遅かったので、朝もダラダラと寝てしまったので」と話す21歳は、18番のティショットをフェアウェイ左サイドに池に入れ、ボギーフィニッシュとなった。

「ショットは2日間、本当によくないんですよね。スタンスが左に向きすぎて、ボールの位置が内側に寄ってきてフェードを打ちたいのに、ドローになる逆球がでるんです。18番とか、絶対に池に入れちゃだめですよね」と、反省をする大堀。

大会前には目標を「ローアマ獲得」としていたが、初日を終えて師匠の湯原信光に訂正させられ「優勝“も”目指す」に切り替えている。10月から始まるクオリファイ(QT)でプロの道への挑戦をする予定だが、関係者からは「これで優勝したら、QTは関係無くなるよ」とあおる言葉もかけられ「そうなったらいいですね」とニヤリ。少しずつ欲が出始めた。(兵庫県三木市/本橋英治)

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