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丸山茂樹、今季初戦は30位発進「パートナーに恵まれた」

国内男子ツアーの「長嶋茂雄 INVITATIONAL セガサミーカップゴルフトーナメント」が4日(木)、北海道のザ・ノースカントリーゴルフクラブで開幕。大会ホストプロの丸山茂樹は、2バーディ、ノーボギーの「70」で回り、2アンダーの30位タイで発進した。

「入ったパットの最高距離は1メートル」。この日2つのバーディは、いずれもショットでもぎ取った。丸山は、スタートホールの10番からパーが並ぶ展開。「ずっとバーディチャンスだったのに」と“入れごろ”のパットを決めきれず、なんとかショットをピンそば1メートル前後に絡めた17番、後半1番でスコアを伸ばした。

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負傷中の左手親指の付け根付近は、プレーを追うごとに腫れて、膨らんでくる。ストロング気味のグリップは、徐々にウィークになってしまう。それでもやはり適応能力が一味違う。ショットの安定感はこの日最後まで減退することはなかった。

「3人足して130歳くらい」。丸山のラウンドに帯同していた関係者がポツリと口にした。この初日、同組でプレーしたのは68年生まれの深堀圭一郎と69年生まれの塚田好宣。69年の丸山と同世代の3人が、互いに声を掛け合いながらボールの行方を追った。

ここまでの道のりは三者三様。栄光を米国で、日本で築き、時代を引っ張った丸山と深堀。近年は両者ともにケガに悩まされてきた彼らの陰で、塚田はアジアンツアーでの道を切り開き、今シーズン初優勝を遂げた。「全米オープン」に、それぞれが初出場したのは、丸山が2000年、深堀05年、そして塚田は今年の6月だった。

丸山は、深堀との関係の親密さは知られたところだが、昨年、シンガポールの試合で塚田と同組でプレーしたのが、実に約20年ぶりだった。しかし「子供の頃、よく遊んだんだ。今日はそんな話もしながらね」と丸山。「パートナーにも恵まれて良くできた。雨にも降られなかった」と、喜びをかみしめた。

「あとはカットラインを意識した時が問題。なんとかして4日間やりたい」と手負いの体で意気込む。この日、単独首位発進を決めたのは同じく69年生まれの藤田寛之だ。歩んできた道、これからの道。それぞれ違いはあっても、今ここで尽くす力に変わりはない。(北海道千歳市/桂川洋一)

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