恐縮しきりのメジャーチャンピオン。貫禄がでるにはもう少し時間が掛かりそうだ・・・

先週の「日本ゴルフツアー選手権 Shishido Hills」、ツアー初優勝でメジャー制覇という快挙を成し遂げた小平智は、今週の「～全英への道～ミズノオープン」の主役の一人と言えるだろう。

23歳の若者が行くところ、ちょっとした騒ぎが起きる。「お、メジャーチャンピオン！」と先輩達から声を掛けられては恐縮し、関係者に「おめでとう！」と言われては頭を下げる。小平は「大変です」とその反響の大きさに目を丸くした。

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とはいえ、「僕はいままでと全く変わらない」と小平は言う。「本当に優勝して、5年シードを取ったという実感はないですね。まだQT選手という感覚しかない。今週もまずは予選通過を目標に。一つ一つ丁寧に、優勝したからといって雑にならないようにしたい」と、しっかりと自身の足元を見つめていた。

今大会は「全英オープン」の予選会も兼ねており、コースはリンクス仕様。だが、「こういうコースは得意じゃない」と小平はぶっちゃける。「林間の方がいいですね。目標物を見つけやすいコースが好きです」。コースは良く知っているという小平は、大会前は体を休めることを優先し、ラウンドは控えめで調整した。

大会初日は片山晋呉、ハン・ジュンゴンと同組となった。「片山さんみたいな選手と回ると、（優勝した）実感が出てくると思います」。メジャーチャンピオンとはいえ、今はまだ“いじられキャラ”だ。（岡山県笠岡市／今岡涼太）