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帰国の松山英樹、海外参戦へ強い意欲

先週行われた米メジャー「全米オープン」で初出場ながら10位タイに入った松山英樹。大きな偉業を成し遂げて帰国し、今週は国内メジャーの「日本ゴルフツアー選手権Shishido Hills」に出場する。

飛行機が到着し、携帯をいじりながら出てきた松山は、出迎えた東北福祉大の阿部監督に「メンバーは決まりましたか?」と第一声。「初日は石川遼藤本佳則・・・」と答えた阿部監督に「違いますよ」と松山。気にしていたのは、今週北海道で開催される全国大学ゴルフ対抗戦の東北福祉大チームのメンバーだったという。

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いまだに東北福祉大に所属している松山だが、その前途は歩を進めるごとに広がっている。世界ランクは49位へと浮上し、米ツアーでの獲得賞金は16万8530ドル。昨年、石川遼は87万1051ドルを稼ぎ、シード権を手に入れた(シード獲得条件となる同ランク125位のケビン・チャッペルは64万7,510ドルだった)。海外に行きたい気持ちはさらに強くなったのかとの問いに、「はい、強くなりました」と松山は断言した。

「全米オープン」最終日に記録した「67」は4日間を通じての大会ベストスコアタイ。「同じ日に同じコースを回ってのスコアなので、すごく自信になりました」と松山は言う。「スコアを出せるゴルフが一番強いと思うので、出せたってことは内容もしっかりしていないといけない。すごく手応えを感じた最終日だった」と、夢でも目標でも感触でもなく、やり遂げた実績が、松山の心の奥に横たわっている。

目の前には、国内ツアー賞金王、世界ランキング50位以内、米ツアーのシード権といくつものにんじんが見え隠れするが、松山はいつものように“やるべきこと”に集中する。「今は全英で予選通過することだけ。賞金王とかシードとかは、1試合1試合の積み重ねでそうなってくる。まずは明後日からの試合と、日本での3試合が終わって全英で戦えるものをつくっていきたい」と、心を定めた。

松山をサポートする阿部監督は、「全英オープン」後の「RBCカナディアンオープン」の推薦出場も模索していると明かす。「チャンスがあれば掴みにいく」と、その後の「WGCブリヂストンインビテーショナル」、「全米プロゴルフ選手権」までの4連戦プランが浮上している。その成績次第では、翌年のPGAツアー参戦というシナリオまで現実味を帯びてくる。

全英に向け、日本でも有数のリンクスコース、青森・夏泊ゴルフリンクスでの合宿も計画しているという松山陣営。21歳の若者が、今まさに世界へ向けて羽ばたこうとしている。(千葉県成田市/今岡涼太)

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