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藤田寛之&藤本佳則も、あと一歩が届かず

千葉県の総武カントリークラブ 総武コースで行われた「日本プロゴルフ選手権大会 日清カップヌードル杯」最終日。9打差逆転勝利を飾ったキム・ヒョンソン(韓国)の前に、藤田寛之藤本佳則、そして松山英樹があと1ストローク及ばず2位タイに終わった。

予選ラウンド終了時点で単独首位に立ちながらも、3日目に「78」を叩いて後退していたのは藤本。しかし昨年の「日本ゴルフツアー選手権 Shishido Hills」に続き、プロ2勝目をメジャータイトルで狙った23歳はこの日、3番までに2ボギーを叩きながらも「流れも良くなって、ショットも良くなってきた」と猛チャージをかけた。

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6番以降5バーディをマークした藤本は、先に通算5アンダーでホールアウトしていたキムには1打差に迫る。しかし最終18番で、不運に見舞われた。サンドウェッジで放ったフェアウェイから残り106ヤードの第2打。「完璧。最後、バーディしかないと思っていた。スピンを入れて、あそこしかなかった」という一打は、手前に切られたピンを直撃。5メートルのパットを残し、これを決めきれなかった。

そして4日間を通して尻上がりに状態を上げてきたのが、藤田だった。昨年度の賞金王は、連日の居残り練習でショットが徐々に復調。「最後まで何があるか分からない。最後の最後までそういう気持ちでいた」。4位タイからスタートし、安定感あるプレーで14番までに3ストローク伸ばして優勝戦線に加わり、一時は首位に並んだ。

しかし15番でグリーン右手前のバンカーから寄せきれず、ボギーとして後退すると、17番(パー5)の3メートルのバーディパットがカップのわずか右をかすめる。続く最終ホールも6メートルを沈められずパーフィニッシュ。「(18番は)上りから最後はちょっと下りという微妙な感じ。ラインに乗せていこうと思った」。

今季初勝利を逃し「今は残念な気持ちの方が強い。悪い状態の中で良くやったというよりも・・・。ゴルフ自体をもう少しマシにしたいところはある」と口惜しそうな表情。そして「さらっと、17、18番をバーディ、バーディで勝つつもりだったんですけどね」と話した。

なお、今大会の上位フィニッシュした各選手の世界ランキングは浮上する。

6月13日(木)開幕の海外メジャー第2戦「全米オープン」は、今月27日(月)に大利根CCで日本地区予選が開催される一方で、同日付及び、6月10日(月)付に発表されるランキングで60位以内の選手に出場権を付与。前週68位の藤田、同92位の松山は大きく前進したことになる。(千葉県印西市/桂川洋一)

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