ショットへの不安を払拭中・・・藤田寛之が上位進出を果たした。

千葉県の総武カントリークラブ 総武コースで開催中の国内男子メジャー初戦「日本プロゴルフ選手権大会 日清カップヌードル杯」3日目。昨年度賞金王の藤田寛之が、この日のベストタイスコアをマークした。

2オーバーの32位タイから出ると、スタートから8ホールはパーを並べたが9番からの2連続バーディで一気に点火。17番（パー5）で風の読み違いからボギーを叩いたが、トータル5バーディ、1ボギーの「67」をマーク。「久々に良いプレーができた」と、安堵感いっぱいの表情で話した。

＜＜　下に続く　＞＞

今大会の会場では、開幕前から毎日、日没前後まで練習を続ける藤田の姿がある。2度目の「マスターズ」に出場する今年初め、肋骨のけがで戦線離脱を余儀なくされた。国内ツアー開幕3戦は2試合で予選落ち。「ずっと練習不足だったので、フィーリングが分からなくなっている。今週はそれを取り戻す作業」だという。

この日の自己採点は「70点」。しかし「これが続かなければ意味がない」と笑顔はない。通算2アンダーとして首位の松山英樹には6打差の4位で迎える最終日。大逆転勝利はもとより、黙々と自身のプレーに集中する。（千葉県印西市／桂川洋一）