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細川和彦「今度はカップに」ホールインワン

山梨県の富士桜カントリー倶楽部で開催中の国内男子ツアー「フジサンケイクラシック」2日目。細川和彦が14年ぶりのホールインワンを達成した。スコアも連日の「70」をマークし通算2アンダー。首位に3打差の6位タイで決勝ラウンドに進んだ。

早朝のコースにひときわ大きな歓声が響いたのは2番(パー3)。アウトから出た細川は1番を無難にパーで滑り出すと、打ち下ろしのショートホールで会心のショットを見せた。グリーン左奥に切られたピンに対し、6番アイアンでイメージ通り軽いドローボールで打ち出したボールは、カップ手前8ヤードに着弾して転がり、軽やかな音を立てた。

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ツアーでは1998年の「カシオワールドオープン」3日目以来となるエースに、ティグラウンド上でガッツポーズ。前日の第1ラウンドでは18番ホールでティショットがフェアウェイバンカー内のアリの巣に埋まる“珍事”もあり、「初日はアリの巣、今日はカップにすっぽり!人生、大丈夫かな」と喜びの中にも驚きがあふれた。

昨年末にキャリアで初めてツアーの予選会に参加し、レギュラーの試合は今大会がまだ6試合目。しかし着実にシード復帰への道を歩んでいる。とはいえ体は満身創痍。昨秋に発症した右ひざの痛みは癒えないままだ。前週の「VanaH杯KBCオーガスタゴルフトーナメント」で3位に入り、出場権をギリギリで手にした今大会の直前には、じん帯や軟骨の動きをスムーズにするヒアルロン酸注射を打ち、さらに熱したハリを5本、患部に打ち込んだ。

それでも「ショットもパットも良い状態。一打、一打無駄にはできない。ゴルフをやる楽しみもあるしね」と笑顔を輝かせる。「明日は何が起こるかなあ?」。二度あることは三度ある?2005年の「日本ゴルフツアー選手権宍戸ヒルズ」以来となる復活優勝にも、もう驚かない。(山梨県富士河口湖町/桂川洋一)

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