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藤田寛之の弟子? 河瀬賢史がトップに5打差、“師匠”に1打差

千葉県の千葉CC梅郷コースで行われている国内男子ツアー第6戦「ダイヤモンドカップゴルフ」は第3日の28日(土)、第3ラウンド。3アンダーの23位から出た河瀬賢史が7バーディ、1ボギーの「66」をマークして通算9アンダー。藤田寛之を師匠と仰ぐツアー未勝利の31歳が、首位の小田孔明に5打差の4位タイで最終日を迎えることになった。

終盤の猛攻で河瀬は一気にリーダーズボードを駆け上がった。12番までに3バーディ、1ボギーと2つスコアを伸ばして迎えた上がり4ホール。15番で3メートルを沈めると、16番では4メートルを決めて連続バーディ。さらに17番では残り117ヤードの第2打をアプローチウェッジで2メートルに、最終18番(パー5)では残り85ヤードの第3打をピンそば50センチにつけ、なんと4連続バーディでムービングサタデーのラウンドを締めくくった。

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前週の「とおとうみ浜松オープン」では初日首位タイ発進も、日が進むにつれて順位を下げ、結局37位タイでフィニッシュ。しかし関東有数の名門コースでの決勝ラウンドで、持ち味の堅実なゴルフを展開し、好スコアをマークしたことに「とにかく曲げないように心掛けた。それがこの結果につながった」と手ごたえを感じたようだ。

昨年末のQTを14位で通過し、今季前半戦の多くの試合出場権を得ている河瀬。11歳でゴルフを始めた男の人生の転機は、高校2年生の時だった。ある日、地元静岡県の掛川駅で憧れのプロを見かけた河瀬少年が思わず握手を求めた相手、それが当時20代の藤田寛之だった。その後、2002年にツアープロとなり、3年前から自宅が近い縁もあって現在、直接指導を受けている。

幸運なことに、体型がほぼ同じと言う師匠からは、パーリーゲイツの着まわしたウェアを“無償提供”してもらっている。「ウェアあるよ」と声がかかれば、車で10分という藤田の自宅まで駆けつける。その姿はまるで「ハイエナのよう」だという(藤田談)。

クラブも藤田と同じヤマハ製品を使用している(こちらは用具契約を締結)ため、遠目から見るとよく似ている2人。河瀬はコースで、誰かにあいさつされて振り返ると、「なんだ、お前か」と見間違われ、ガッカリされることもあるそうだ。

最終日は最終組のひとつ前でプレー。通算10アンダーの藤田はその最終組に入り、初の同組でのラウンドはかなわなかったが「今日みたいにやれたらいい。常に一打、一打やる。一番の目標はシードを獲ること」と、師匠と同じく謙虚な姿勢でホールアウトするつもりだ。

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