阿久津未来也の「振れない」悩み 3戦連続予選落ち→首位発進
◇国内メジャー第2戦◇BMW 日本ゴルフツアー選手権 森ビルカップ 初日(4日)◇宍戸ヒルズCC 西C(茨城)◇7431yd(パー70)◇曇り(観衆1777人)
ジュニア時代、阿久津未来也はショットのイップスめいたものに遭遇した。スイング中のトップで一瞬の間ができるのは、解消に必死に取り組んだ当時の影響が色濃い。前年優勝者として臨んだ先週の「ミズノオープン」まで並んだ直近3大会連続の予選落ちは、「5月に入って、それに近いものが出てしまっている」ことが要因として大きい。
シーズン序盤戦は決して悪くなかった1Wショットが最近は不安で仕方がない。ダウンスイングで右肩や右腕が、体の回転に比べて早く出るのが悪い癖。「メンタル的に本当に振れなくなってきてしまっている。振ろうと思えば思うほど、それが出てしまう。ドライバーのミスで予選落ちが続いたと言っても過言ではない」と悩みを明かす。
修正に取り組み、光が少し見えたのが今週の初めのこと。「切り返しでの体の動かし方の意識を変えた。怖がって下ろせない腕を常に走らせる気持ちで」。スピードを落とさず、思い切って振り切るイメージ。「飛距離も落ちるし、曲がるし…。本当につらかったですけど、なんとか打開策を練って臨めた」と、自信を少し取り戻しティオフにこぎつけた。
5アンダーの首位発進。6バーディ、1ボギーの「65」、78.57%のフェアウェイキープ率(11/14)という結果はもとより、同僚たちが抱く印象の方がツアープロにとっては心強い。「きょうは未来也さんらしい球を打っていて、すごくいい感じですね」。日大OBの後輩、勝俣陵がラウンド中に発した言葉は長い戦いの支えになる。
国内メジャー第2戦では昨年、最終日に「66」をマークして6位でフィニッシュした。蝉川泰果と堀川未来夢のプレーオフをグリーンサイドでかたずをのんで見守り、「絶対に来年はあの舞台に立ちたいと思った」という願いの第一関門はクリア。過去に例のない、選手会長在任中の本大会優勝のチャンスが十分にある。(茨城県笠間市/桂川洋一)